売れるデジタルフォトフレーム、今年の予想販売数は昨年の8倍に。

2008/11/14 20:01 Written by Narinari.com編集部

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デジカメで撮影した画像を表示できる写真立て、デジタルフォトフレームが急激に売れ行きを伸ばしている。ジーエフケーマーケティングサービスジャパンによると、今年の予想販売台数は約23万台で、昨年の8倍にも達する見込みだ。

デジタルフォトフレームの一般的な構成は、写真を映し出す液晶ディスプレイ、デジカメの写真を直接読み込めるメモリーカードスロット、パソコンと連携するための何らかの方法(USB/Bluetooth/無線LANなど)といったもの。写真のほかに、動画や音楽を再生できる製品も多い。製品自体は1999年代後半から市場に投入されているが、かつては10万円近い商品が多かったことや、「写真はプリントして楽しむ」という意識が根強く、デジタルフォトフレームもなかなか認知・普及には至っていなかった。

流れが変わったのは、今年4月、一度はこの市場から撤退したソニーが「S-Frame」3機種を引っさげて再参入したこと。「ソニーが本気を出した」と評判を呼ぶほどの質感の高いデザインと、ソニーの技術を結集した画像処理エンジンを搭載した「S-Frame」は発売直後から飛ぶように売れ、現時点でのデジタルフォトフレーム市場のシェア1位(1〜10月の合算)を獲得している。デジタルフォトフレームはそれまでベンチャー系企業や海外企業の製品が多く、マイナーな製品カテゴリという印象を拭えずにいたが、ソニーのブランド力によって幅広く認知されるようになった。

また、新顔のメーカー・テクタイトの製品も6月から販売実績を伸ばしており、10月時点でのシェアはソニーに次ぐ2位を獲得。今年に入ってからは参入するメーカーもモデル数も着実に増え、メーカー数は1月には8社だったものが10月には25社に、モデル数も1月には15モデルだったものが60モデルへと急拡大している。

自宅のリビングなどに置くのはもちろん、最近は結婚式の最後に両親へのプレゼントとして贈られることも多いデジタルフォトフレーム。これから年末にかけ、クリスマス商戦の「ギフト需要」に加え、年末年始での「帰省需要」も期待されることから、まだまだ販売台数は伸びて行きそうだ。

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