犬の世界でも大統領選挙? 「ファースト・ドッグ」に続々と立候補。

2008/11/14 12:19 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


大統領選挙の勝利演説の中で、娘のマリアちゃん(10歳)とサーシャちゃん(7歳)に向かい、

「君たちのことを本当に愛しているよ。一緒にホワイトハウスに引っ越す仔犬を探してあげるからね」

と、優しい言葉をかけたバラック・オバマ氏。今までにも多くの歴代大統領がホワイトハウスでペットを飼ってきましたが、この伝統を受け継ぐことを「公約」したのです。

たとえば、ビル・クリントン前大統領は猫派で、白い靴下をはいたような模様の黒猫「ソックス」を、ジョージ・W・ブッシュ現大統領は、第41代大統領のブッシュ「父」が大切にしていた愛犬「ミリー」の子供である「スポット」を飼っていました。犬も人間も同様に「親子2代」でホワイトハウスに住んだことになりますね。

犬や猫のほかにも、J・F・ケネディ大統領の娘がポニーの「マカロニ」を飼育していたそうで、ホワイトハウス前庭の芝生を自由に行き来していたとか。ホワイトハウスなのに牧場のようですね……。ちなみに、ケネディ家には本当にいろいろなペットがいたそうで、カナリヤやオウム、ウサギやハムスターなどもいたそうです。

ところで今回オバマ氏が子供たちに約束した「仔犬探し」ですが、ある問題が指摘されています。なんでもマリアちゃんは動物アレルギーを持っているため、刺激が少ない「ハイポ・アレルギー」の犬を探す必要があるとのこと。アレルギー専門医によると、アレルギーを100%誘発しない種類の犬は存在しないそうで、オバマ氏は頭を抱えているそうです。

そんな次期大統領の心配をよそに、全米ではいま、ブリーダーたちが、

「ぜひとも、私の犬をファースト・ドッグに!」

と、YouTubeなどに「キャンペーン・ビデオ」を相次ぎアップロードしています。オバマ家にはテリアが似合うだの、いやはやブルドッグが良いだの、勝手に騒いでいるだけですが、こうした騒ぎが起こってしまうのも、オバマ氏がどれだけ次期大統領として注目されているか、そのバロメーターにもなっているようです。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.