海外で「iPhone」を使用したら20万円の請求、利用者が助け求める。

2008/11/12 17:57 Written by Narinari.com編集部

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携帯電話のトラブルとしてよく耳にするものに、請求金額にまつわるトラブルがある。定額系のサービスに加入せずにウェブを閲覧してしまい、高額なパケット通信料が発生してしまった、子どもが気付かないうちに相当額の通話・通信をしてしまった……などなど。

特に前者は「1パケット=○○円」という料金体系が分かりにくく、さらに閲覧したページが何パケットなのかが非常に分かりにくいという仕組みから、ユーザーとキャリアの間でトラブルになるケースが頻発している。国民生活センターに寄せられるパケット通信絡みの相談件数は年々増加しており、同センターや、携帯電話を監督する総務省もユーザーに注意を促しているほどだ。

そうした相談の中で近年目立ってきているのが、ケータイを海外に持って行ったときに発生したパケット通信料に関するもの。どのキャリアも「海外でそのまま使える」をウリにした端末のラインアップを充実させているが、このラインアップ拡充に比例する形で、トラブルも増加傾向を見せている。

そしてまた一人、高額な請求を受けて度肝を抜かれ、ネットに助けを求めた人がいる。はてなに相談を寄せたhefoco氏は、海外で「iPhone」を使用していて20万円程度の請求を受けたという。これは1日の使用分で、「おそらく自動メールチェック機能のため」と原因は理解している様子。質問は「この請求には支払い義務があるのか」と「日本で同じように高額請求を受けた人がちゃんと支払っているのか」の2点についてだ。

寄せられた回答は概ね「支払うべき」。それはソフトバンクも海外での使用についてホームページや冊子(国際ローミングガイド)などで注意を促しているほか、利用規約に同意して契約している以上、請求書が来たものは支払う義務があるという考えからだ。回答とは別に寄せられたコメントも、ほぼ「仕方ない」との意見で一致している。

ソフトバンクのホームページにある「ご利用にあたっての注意」のページを見ると、「海外でのサーバーメール操作(リスト更新・メール削除など)には、世界対応ケータイS!メール通信料がかかります。頻繁に行いますと高額となる場合がありますのでご注意ください」「機種によってS!メール(MMS)を自動で『全文受信』するよう初期設定されているものがあります。海外で『自動受信』をご利用の場合は、メール通信料が高額となることがあります」とある。hefoco氏が自覚している「おそらく自動メールチェック機能のため」という部分について、ソフトバンクは予め警鐘を鳴らしているわけだ。

海外でパケット通信をする際には、こうしたトラブルが発生する可能性があるので、利用には十分に気をつけたい。

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