米Yahoo!のFA選手ランク、田沢純一投手に上原浩治投手ら上回る評価。

2008/11/11 16:39 Written by Narinari.com編集部

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当初は今年のドラフトの目玉と目されながらも、早々に日本のプロ野球に進む意思がないことを表明し、メジャー挑戦への準備を着々と進めている新日本石油ENEOSの田沢純一投手。現在までにマリナーズ、ブレーブス、タイガース、レッドソックスなどが「獲得を検討」と報じられるなど、アマ球界No.1投手にはメジャーから熱視線が送られているが、実際のところプロ経験のない田沢投手が米国でどの程度の評価を受けているのかは、日本の野球ファンにとっても気になるところだ。

そうした中、米Yahoo!が今季のFA選手を対象にした独自のランキングを発表した。このランキングは先発投手、リリーフ投手、捕手、一塁手……とポジションごとに、過去の成績や潜在能力などをもとに「査定」してランク付けしたもの。メジャーの一線で活躍する選手たちに混じり、田沢投手をはじめ、メジャー挑戦をする可能性のある巨人の上原浩治投手や中日の川上憲伸投手も名を連ねている。

田沢投手がランクインしているのは先発投手部門。まずは、同部門上位の選手を見ておこう。

◎08年オフのFA選手ランク/先発投手部門(米Yahoo!の格付け。カッコ内は今季成績)
1位 CC Sabathia(11勝2敗、防御率1.65)
2位 A.J. Burnett(18勝10敗、防御率4.07)
3位 Ben Sheets(13勝9敗、防御率3.09)
4位 Derek Lowe(14勝11敗、防御率3.24)
5位 Ryan Dempster(17勝6敗、防御率2.96)
6位 Oliver Perez(10勝7敗、防御率4.22)
7位 Jon Garland(14勝8敗、防御率4.90)
8位 Junichi Tazawa(田沢純一/成績なし)
9位 Mike Mussina(20勝9敗、防御率3.37)
10位 Andy Pettitte(14勝14敗、防御率4.54)
11位 Randy Johnson(11勝10敗、防御率3.91)
12位 Koji Uehara(上原浩治/6勝5敗、防御率3.81)
13位 Randy Wolf(6勝10敗、防御率4.74)
14位 Jamie Moyer(16勝7敗、防御率3.71)
15位 Braden Looper(12勝14敗、防御率4.16)
16位 Kenshin Kawakami(川上憲伸/9勝5敗、防御率2.30)
17位 Greg Maddux(2勝4敗、防御率5.09)
18位 Paul Byrd(4勝2敗、防御率4.78)
19位 John Smoltz(3勝2敗、防御率2.57)
20位 Pedro Martinez(5勝6敗、防御率5.61)

田沢投手は、プロで実績を積み上げてきた上原投手(12位)や川上投手(16位)の上を行く8位にランクイン。上位20人を見渡してみると、プロでの実績が全くない新人投手がトップ10入りしているだけでも、並大抵の評価ではないことが分かる。高齢かつ年俸が高いとはいえ、今季20勝をマークし、17年連続2ケタ勝利を挙げている通算270勝右腕のマイク・ムッシーナ投手(9位)や、通算215勝左腕のアンディー・ぺティット投手(10位)、通算295勝の怪腕ランディ・ジョンソン投手(11位)よりも高い評価だ。

さすがに実績のない田沢投手がここまでの評価を受けているのは「異常」と捉える日本の野球ファンの声も多いが、22歳という若さと、MAX156キロのストレートを投げる本格派という部分に大きな期待が寄せられている田沢投手。果たして、その期待に応える活躍を見せることができるだろうか。

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