2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で優勝した日本。来年3月に行われる第2回大会に向けて、難航した監督選考が決着したほか、米大リーグで活躍する選手らが次々と出場する意向を示すなど、連覇に向けて着々と準備が進められている。

こうした中で、第1回大会の雪辱を果たしたい野球母国の米国代表も、メジャーリーガーが続々参加を表明しているが、選手や球団の意向から大リーグ公式サイトが代表メンバーを大予想。今季の個人成績上位選手やゴールドグラブ賞受賞者など、一流選手の名前が多数挙げられた。

米国代表は監督が決定していない状態だが、第1回大会での2次リーグ敗退はメジャーリーガーたちのプライドを大いに傷つけたようで、前回参加選手で不参加を表明したのは少数にとどまり、ジェーソン・バリテック捕手（レッドソックス）をはじめの多くの選手が出場するようだ。

同サイトの予想では、バリテック捕手のほか、ア・リーグ最優秀防御率、最多勝利の2冠に輝いたクリフ・リー投手（インディアンス）、両リーグ首位打者のジョー・マウアー捕手（ツインズ）とチッパー・ジョーンズ内野手（ブレーブス）、ナ・リーグ本塁打＆打点王のライアン・ハワード内野手（フィリーズ）ら今季の個人成績王者が名前を連ねており、マイク・ムシーナ投手（ヤンキース）やマイケル・ヤング内野手（レンジャーズ）らゴールドグラブ賞受賞選手も挙げられた。

同サイトはこのほか、J・J・プッツ投手（マリナーズ）、ジェイク・ピービー投手（パドレス）、A・J・ピアジンスキー捕手（ホワイトソックス）、アレックス・ロドリゲス内野手（ヤンキース）、デレク・ジーター内野手（同）、チェイス・アトリー内野手（フィリーズ）、B・J・アプトン外野手（レイズ）、マット・ホリデー外野手（ロッキーズ）などビッグネームの参加を予想。さらに、前回大会で不参加を表明したCC・サバシア投手（ブルワーズ）も、移籍問題から予想に挙げられていないが「今回はWBCで確実に何かをやり遂げたい」とコメントしている。

今大会の日程によると、日本代表は準決勝まで米国代表と対戦することはないものの、上記メンバーが出場すれば連覇の最大の障壁となるのは確実。一流選手を多数擁するドミニカ代表もアルバート・プホルス内野手（カージナルス）、ウラジミール・ゲレロ外野手（エンゼルス）と、アルフォンソ・ソリアーノ外野手（カブス）、ペドロ・マルティネス投手（メッツ）がすでに参加を表明しており、前回大会以上に熾烈な戦いが繰り広げられそうだ。


◎大リーグ公式サイトのWBC米国代表予想メンバー

【投手】
ジョーイ・デバイン（アスレチックス）
ヒューストン・ストリート（アスレチックス）*
J・J・プッツ（マリナーズ）
ブライアン・フエンテス（ロッキーズ）*
ボビー・ジェンクス（ホワイトソックス）
マイク・ゴンザレス（ブレーブス）
ブラッド・リッジ（フィリーズ）*
クリフ・リー投手（インディアンス）
ジョー・ネイサン（ツインズ）*
ジェイク・ピービー（パドレス）*
スコット・シールズ（エンゼルス）*
ジョー・ソーンダース（エンゼルス）
ロイ・オズワルト（アストロズ）
マイク・ムシーナ（ヤンキース）

【捕手】
ジョー・マウアー（ツインズ）
A・J・ピアジンスキー（ホワイトソックス）
ジェーソン・バリテック（レッドソックス）*

【内野手】
デレク・ジーター（ヤンキース）*
アレックス・ロドリゲス（ヤンキース）*
チッパー・ジョーンズ（ブレーブス）*
ライアン・ハワード（フィリーズ）
ライアン・ジマーマン（ナショナルズ）
チェイス・アトリー（フィリーズ）*
マイケル・ヤング（レンジャーズ）*

【外野手】
B・J・アプトン（レイズ）
カーティス・グランダーソン（タイガース）
ラウル・イバニェス（マリナーズ）
マット・ホリデー（ロッキーズ）*
バーノン・ウェルズ（ブルージェイズ）*
ライアン・ブラウン（ブルワーズ）

*は前回大会出場選手