欧州CLで俊輔出場せず、ささやかれる「故障」と「監督との確執」。

2008/11/06 22:27 Written by コジマ

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欧州サッカークラブの大舞台、欧州チャンピオンズリーグはグループリーグ戦の真っ最中。E組では第3節を終えた時点でマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)とビジャレアル(スペイン)がともに勝ち点7、中村俊輔選手らが所属するセルティック(スコットランド)とオールボー(デンマーク)が勝ち点1と、「2強2弱」の差がくっきりと出てしまっていた。

こうした中で第4節が11月5日に行われたが、ホームで前年度王者マンチェスターUを迎え撃ったセルティックは、前半13分にFWスコット・マクドナルド選手のループシュートで先制。しかし後半39分、マンチェスターUは、セルティックGKアルトゥール・ボルツ選手が弾いたマンチェスターUのFWクリスティアーノ・ロナウド選手のシュートを、FWライアン・ギグス選手が押し込んで同点。そのまま引き分けに終わった。

ビジャレアルがオールボーと引き分けたため敗退こそ免れたが、セルティックはオールボーとともに自力での決勝トーナメント進出が消滅。進出するためには残り2戦をすべて勝つだけでなく、マンチェスターUがビジャレアルに勝利しなければならない。しかも、ビジャレアル戦では2点差以上での勝利が必須という、かなり厳しい条件だ。

とはいえ、10月21日にマンチェスターUのホームで行われた第3節は3-0と完敗しており、下馬評でも敗戦が予想されていた中での引き分け。セルティックの選手たちは土壇場で金星を逃したことに落胆していた様子だが、次につなげられたことは大きいだろう。

しかし、この試合のピッチに、チームの中心を担う中村選手の姿はなかった。ゴードン・ストラカン監督はこの試合、チームの中心である中村選手を先発メンバーから外す作戦に出たが、さらに先制点を挙げたことで守備重視に切り替え。中村選手の出番がなかったのは作戦上のこととされているが、地元メディアの間ではそれ以外に「隠れた故障説」「監督との確執説」がささやかれているのだとか。

中村選手は右ひざや左太ももに負傷を抱えている状態だが、噂に上がっているのは古傷の右足首。これが本当ならば、残り2戦やリーグ戦にも差し支えることとなる。ただ、試合前日にはトレーニングに励む姿が目撃されていることから、調子が思わしくなくても試合に出場できないほどではなさそうだが……。

一方、「監督との確執説」は、ここ最近で頻繁に報じられている古巣であるJ1横浜FMへの移籍が発端となっている模様。移籍当初から中村選手を重用しているストラカン監督だが、シーズン中の移籍報道には怒り心頭なのだとか。また、同監督は短気で冷徹な一面を持っているそうで、地元メディアは今回のベンチスタートを一種の懲罰とみているようだ。

とはいえ、トップクラブもフリーキックを警戒しているように、いまや中村選手はセルティックにとってなくてはならない戦力。ここ数試合は中央で起用されて真価を発揮できなかったが、欧州CLの残り2試合は本来の右サイドでの起用が期待される。

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