スポーツから国会まで、「週刊スパ」が痛烈なヤジを大特集。

2008/11/04 23:57 Written by コジマ

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10月18日のJリーグ神戸戦に続き、11月3日の天皇杯J2愛媛戦でもサポーターと衝突した浦和のDF田中マルクス闘莉王選手。神戸戦では「みんな頑張っている。痛めた足でも戦っているんだ!」と訴えたが、サポーターからは「言い訳するな。本当に痛いなら代表戦など出てないで早く治せ!」と言われ悔し涙。また、天皇杯でも「精いっぱいやっているのに。勝ってもされるし、負けたらもっとされるし。ブーイングしたって何も変わるもんじゃない。逆にマイナスになるだけ」と吐き捨てるのが精一杯だった。

こうしたヤジやブーイングは、ファンが選手やチームに期待しているからこそ出るものだが、中には悪質なものも少なくない。そんなヤジについて、11月4日発売の「週刊スパ」が大特集。サッカーだけでなく野球や競馬、はたまた国会に至るまでさまざまな場面でのヤジを、ファンや専門家のコメントとともに紹介している。

まずは「プロ野球編」。プロ野球でのヤジといえば、阪神が最大13ゲーム差を巨人にひっくり返されたとき、ファンから「オマエなんか選手の信頼を失ってるんや!」と言われて岡田彰布前監督がキレたことが記憶に新しい。これについて、野球評論家の金村義明氏は、ファンの心情を理解したうえで「昔に比べたら、ものすごいマナーが良くなりましたよ」(同誌より)としている。そんな金村氏が紹介しているのは、現役時代に自身が受けたという「オマエとこの肉腐っとったぞ〜」。金村氏の実家が焼肉店だったためだが、「調子がいいときは笑えるんですけど、調子悪いときやエラーしたときにガーッと責められるヤジはたまらなかったですね」(同誌より)と振り返っている。

また、近鉄時代には仰木彬監督(当時)に「○○で女連れてあるいてたやろ〜」、某控え選手に「プロ野球選手のくせにクーラー、ローンで買うな〜」などのヤジも耳にしたのだとか。金村氏自身も独身時代に通っていたという女性のマンション名を言われたことがあり、その正確性に驚いたそうだ。このほか、小柄な福本豊氏の現役時代に「早く帰って宿題やんなきゃダメだろ〜」や、山本モナとの不倫騒動後に復帰した巨人の二岡智宏内野手に対する「モナ岡〜!」「9800円!」などが紹介されている。

一方、「サッカー編」では、ゴール前で相手GKにひるんだ浦和のFW永井雄一郎選手に対する「バカ野郎〜! 髪型ばっか気にしてんじゃねえよ!」、鹿島時代のFW鈴木隆行選手(現ポートランド・ティンバース)が巧みにファウルをもらうことへの「オマエは演技派か! 緒形拳か! だったら舞台に帰れ〜!」などが挙げられた。永井選手へのヤジは味方サポーターからのもので、浦和サポーターはやはり自軍選手に厳しいのかもしれない。

「格闘技編」では、高田延彦氏のUWFインター時代、新日本プロレスにいた武藤敬司選手(現全日本プロレス)に敗れた際の「高田! 前田(日明)が泣いてるぞ!」、長州力選手へ「小力〜っ! パラパラ踊ってくれ〜っ!」などが紹介され、競馬では年末の有馬記念で「勝てよ! でないとオレは年が越せないんだからな!!」などの気の利いたヤジが頻繁にあったが、現在では激減してしまったとのこと。それでも、スタート直後に落馬した騎手へ「(コースに)カネでも落ちてたか? そのカネはオレのカネだ〜! 返せ、この野郎!」など、少ないながらも笑えるヤジも飛び交っているようだ。

「国会編」では、保守党時代の松浪健四郎議員(現自民党)による「水かけ事件」の発端となった「扇(千景元保守党党首)と何発やったんだ!」という有名なヤジ、故松岡利勝元農水相が多額の光熱水費を使っていた問題に対する「石炭でも炊いてるのか!?」などのヤジが紹介されている。

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