「iPhone」に外付けキーボードを繋ぐハックが登場、ただし方法は難解。

2008/11/01 17:52 Written by Narinari.com編集部

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米国から遅れること1年余、日本では7月11日に発売され、08年下半期の話題をさらってきたアップルの「iPhone」。日本での販売キャリアであるソフトバンクモバイルは正式な販売台数を公表していないが、ケータイの販売ランキングなどを見る限りでは海外ほどのヒットはしておらず、およそ20〜30万台の間くらいの「小ヒット」程度だと見られている。約200万台を売り上げたという近年の大ヒット端末「VIERAケータイ P905i」(NTTドコモ/パナソニックモバイルコミュニケーションズ)と比べてしまうと、やや寂しい数字だ。

もちろん、キャリアが抱えるユーザー数の違い、機能やコンセプトの違いもあるため、販売台数の差が「iPhone」の評価を下げることに直結しているわけではない。その操作方法の革新性や、App Store経由でアプリを購入し、機能を拡張していける柔軟さは誰もが認める優れたポイント。メディアが「iPhone」に飛びついたのも、そうした従来の携帯電話とはひと味違う魅力が満載だからにほかならない。

ただ、いざ購入しようと思うと、躊躇してしまう人が多いのも事実。絵文字が使えない問題(年内対応予定)や、機種変更の際にメールアドレスを移行できない問題など、通常の端末では普通にできることができないという、いくつかの問題を抱えているためだが、そのひとつにキーボードによる入力ができないことを挙げる人も少なくない。

昨今、人気を呼んでいるスマートフォン型の端末には、タッチスクリーン以外にキーボードを搭載している端末も多いが、「iPhone」にはアップルのスティーブ・ジョブスCEOの強い意向でキーボードは搭載されておらず、また、今後も搭載する予定はないと言われている。それに代わる入力方法は用意されているとはいえ、多機能な「iPhone」をパソコン並みに活用したいと願う人にとっては、キーボードがない点に不安を覚えるのは不思議な話ではないだろう。

そうした中、ついにキーボードを「強引に」繋げてしまった猛者が現れた。その方法を明かしているブログ「ひとりぶろぐ」によると、「iPhone」のDockコネクタに、Visor(かつて販売されていたPDA)用のキーボード「P-Key」を接続するというもの。動作する様子を収めた動画もあわせて公開されており、確かにキーボードから入力した文字が「iPhone」の画面上に表示されている。

現状では日本語入力はできず、英語入力しかできないものの、ひとつの壁を破ったこのハック。残念ながら素人がおいそれと手を出せるようなものではなく、かなり高度な技術と知識が必要なため、誰でも「iPhone」でキーボードが使えるようになったというわけではない。でも、「iPhone」のキーボードが繋がる可能性がゼロではないことを示しただけでも、今後に期待を持たせるハックと言えそうだ。

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