中日が「引退状態」の元巨人・河原純一投手をテスト、復活なるか。

2008/10/31 19:12 Written by Narinari.com編集部

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巨人が日本一になった2002年にストッパーとして活躍し、49試合に登板、5勝3敗28セーブ、防御率2.70の成績を挙げてチームに大きく貢献した河原純一投手。1994年のドラフト1位で入団という「スター候補生」だった河原投手は、先発投手としてはなかなか大成できずにいたが、2002年に就任した原辰徳監督(第1期)がストッパーに抜擢したことで才能が開花した選手だった。

ところが翌年からは急に成績が下降線をたどり、四球病に悩まされて「ストッパー失格」となった挙げ句、2005年の開幕直前に西武へトレードに。西武でも在籍3年間で2勝13敗と結果が残せず、昨年オフに自由契約となってしまった。その後、12球団合同トライアウトに参加したものの、獲得に名乗りを上げる球団が現れなかったため、どの球団にも所属しないまま1年の月日が流れてしまい、現在に至っている。

ただ、河原投手は引退したわけではなく、母校の駒澤大学などでトレーニングを積みながら、今オフの現役復帰の道を探ってきた。実績らしい実績は2002年のみである上に、3年前のオフには膝の靱帯を損傷して手術を受け、また、年齢的にも35歳のベテランと、現役復帰の道は誰の目にも険しく映る。

でも、そんな河原投手に救いの手を差し伸べたのが中日だった。10月31日には入団テストを実施。獲得するか否かを落合監督らが検討し、11月4日までに合否を発表する予定となっている。河原投手は合格切符を掴み、現役復帰を果たすことができるだろうか。

なお、「引退状態」から現役復帰して活躍した選手には、ロッテの小宮山悟投手(メッツから帰国後、2003年にプロ野球解説者などを務めながら1年間浪人)、オリックスのタフィ・ローズ外野手(巨人退団後にレッズ入団も、マイナー降格を通告され2006年に引退。1年後に復帰)、ヤクルトの木田優夫投手(2002年に腰痛治療のため1年間浪人)、ロッテの代田建紀外野手(2003年オフに自由契約も、1年後にバレンタイン監督の意向で再入団)などがいる。

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