男女トイレのマークを統一、区別つかずに迷う人多く軌道修正も。

2008/10/28 14:16 Written by Narinari.com編集部

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トイレの入口に掲げられたピクトグラム(マーク)は、世界のどこでも男女の区別があるのが一般的。よくあるのは、男性は青、女性は赤(もしくは服装がスカートをはいている/はいていない)で、視覚的に発信される情報によって、たとえ言葉が分からなくてもそこに何があるのかが分かるという案内板の役割を果たしている。

そんな従来型のトイレのピクトグラムを撤廃し、「男女共同参画」の視点から、男女トイレのマークを統一した自治体がある。愛知県の大府市は、2000年に市役所の庁舎を建設した際に、業者からの提案されたデザインの中から、男女ともに便座に座っているマークを採用したそうだ(※マークの横には「男」「女」と書かれている)。

当時、大府市の総務次長を務めていた久野孝保氏(現大府市長)は統一マークを導入した経緯を「区別が固定化して差別を生むことを懸念し、いっぺん同一にしてみようかと(踏み切った)」(中日新聞より)と説明。市役所のほかに、市の施設やJR大府駅にも同じマークを採用してきたが、現在に至るまでの9年間で市民に浸透させることができず、近々建設される新しい市の施設にこのマークを導入するかどうかで揺れているという。

ヤフーニュースではこのニュースに対して「トイレに男女マークは必要?」との意識調査を実施しているが、「必要」が95%、「不必要」が5%と、ネット世論では圧倒的に「必要」に傾いており、大府市の施策に疑問を抱く人が多いようだ。

また、ネットでは「区別しないと不便なことも多い」「トイレマークで男女差別なんて言いがかり」「過剰なフェミニズム」と手厳しい意見が目立つ。そして何よりも多いのはこの一言だ。「区別と差別は違う」。

皆さんはトイレのピクトグラム、男女を区別必要はあると思う? 必要ないと思う?

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