ザルツブルクの宮本恒靖選手が放出候補に、チームのUEFA杯敗退で。

2008/10/09 23:57 Written by コジマ

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国内リーグ、欧州チャンピオンズリーグ、UEFA杯など、海外での日本人サッカー選手の活躍が報じられているが、その一方で、出場機会に恵まれない選手も少なくない。松井大輔選手(サンテティエンヌ)は一時的に調子を落としているだけのようだが、伊藤翔選手(グルノーブル)や水野晃樹選手(セルティック)は今季1試合も出場しておらず、森本貴幸選手(カターニャ)は北京五輪で不在の間にポジション争いで出遅れ、ベンチ外の状態が続いている。

その中で、国内カップ戦以外に出場していないオーストリア1部リーグ、ザルツブルクのDF宮本恒靖選手が、放出候補の1人に挙がっているが現地メディアによって報じられた。

宮本選手は2006年末、三都主アレサンドロ選手とともにザルツブルクへ移籍し、国内リーグ優勝を経験。三都主選手の浦和復帰後も同クラブに残留したが、06-07シーズンは9試合、昨季は15試合の出場にとどまり、今季は1月にケガしたこともあって8月の国内カップ戦に出場したのみ。現在は、チームの方針で2部リーグの試合に出場しているようだ。

チームは今季、アヤックスやポルトなどの指揮を執ったコー・アドリアーンセ新監督が就任したが、国内リーグではアウストリア・ウィーンに首位を明け渡しており、UEFA杯でも10月2日のセビージャ戦を落として敗退している。そのため、チームは体制縮小を計画し、その一環で宮本選手が放出候補となっているという。

ザルツブルクのDFは各国の代表、元代表選手がずらりと名前を連ねており、ポジション争いは熾烈を極めている。また、宮本選手の移籍の際には、ザルツブルクのスポンサーであるレッドブルの「日本向け広告戦略のため獲得した」ともいわれていた。当時は同クラブの公式サイトも日本語表示が用意されていたが、現在ではなくなっていることからも、レッドブル側が「日本での知名度は確立された」と判断したのかもしれない。

本人は9月に一時帰国したとき、「いつものごとく、日本食はもちろんのこと、今回は夜中に聞こえた虫の音がかなりの癒しになったねぇ」との郷愁をブログでつづっていたことから、Jリーグ復帰の可能性もありそうだ。

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