NHKが細川たかしら、5人の歌手の番組出演を「当面」見合わせると発表した。「当面」の期間は区切られていないため、12月31日に放送される「紅白歌合戦」へも該当歌手は出演できなくなる可能性もある。

出演見合わせが発表されたのは、細川たかしのほか、小林旭、松原のぶえ、角川博、中条きよしの5人。演歌歌手にとって「紅白歌合戦」はステータスの意味でも、プロモーションの意味でも重要な番組のため、出演できなくなった場合には大きな痛手となりそうだ。それぞれの「紅白歌合戦」出場回数は、細川たかしが32回、小林旭が7回、松原のぶえが7回、角川博が3回、中条きよしが1回。

特に「紅白歌合戦」の常連の細川たかしは、出資法違反容疑で家宅捜索を受けた「エル・アンド・ジー（円天）」の広告塔だったとして、昨年は同番組への出演を辞退しているだけに、今年の「紅白復帰」を楽しみにしていたファンには残念な決定となりそうだ。

今回、NHKが出演見合わせを決めたのは、「週刊新潮」（10月9日号）で「大物暴力団組長」との交際が報じられたため。同誌の記事によると、山口組系暴力団組長の誕生日を祝うゴルフコンペが9月16日に催され、そこに件の5人の歌手が参加していたという。ほかにも元グラビアアイドルの須之内美帆子や、セクシータレントの益子梨恵の名前も挙がっている。

また、コンペ後に行われたパーティーには、中条きよしを除く面々が出席。パーティー内で行われた歌謡ショーでは角川博と松原のぶえが司会役を務め、若手歌手（名前不明）、角川博、松原のぶえ、細川たかしが熱唱し、「大トリ」として小林旭が歌った、としている。同誌の取材に対し、小林旭、松原のぶえ、中条きよしの3人は所属事務所が出席したことを認めているが、角川博と細川たかしは「担当者不在」を理由に回答していない。