ドラマ「ROOKIES」スペシャル版に不満噴出「ただの総集編かよ!」。

2008/10/05 15:21 Written by Narinari.com編集部

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10月4日に放送されたドラマ「ROOKIES」のスペシャル版に、ファンの不満が噴出している。このスペシャル版は、7月26日の連続ドラマ版最終回の最後で「秋のスペシャル」として発表されていたもので、来春の公開に向けて製作が進められている映画版への「繋ぎ」の役割を担うと、ファンから期待が寄せられていた作品だ。

ところが2時間半の枠で放送されたスペシャル版は、そのほとんどが総集編という構成。新たに加えられたパートはごくごくわずかで、ファンの期待を大きく裏切る内容だった。新聞やテレビ雑誌のラテ欄(テレビ欄)には「あの男たちが帰って来た!いざ最後の夏へそして、今明かされる野球部最後の夜の真実まだ夢は終わらない〜遥かなる甲子園への道〜甦る感動の名場面」とあり、「甦る感動の名場面」の部分から総集編となることはある程度予想できたのだが、連続ドラマ版を見ていたファンからすればほとんど得るモノがなかったスペシャル版に、落胆を通り越して怒りを覚えたとの声が多いようだ。

例えばmixiのコミュニティ「ドラマ ROOKIES-ルーキーズ」では、放送開始直前までは「楽しみ」「ドキドキ」といった楽しそうな書き込みが続いているのだが、放送が進むとともに「最後までこれなのかな」「どうでも良くなってきた」と怪しい雰囲気が漂い始め、放送終了後の時間帯からは「ほんとガッカリだわ」「裏切られた感がある」「楽しみにしてたのに時間の無駄だった」と不満がズラリ。類似コミュニティでも同じような書き込みが目立つ。

スペシャル版と銘打って、実際は「総集編+追加パート」という構成自体は、特に珍しいものではない。今回の「ROOKIES」に限らず、他局も含め連続ドラマにはよく見られるようになった手法だが、なぜ「ROOKIES」は非難されているのだろうか。ファンの感想を見ていくと、いくつかの理由が存在していることが分かる。

・番組宣伝や公式サイトにも「総集編」とは一言も書いていない。
・7月から「スペシャル」と煽っていたのに内容がない。
・連続ドラマ版最終回から2か月半で「総集編」を見ても全部覚えている。
・裏の「めちゃイケSP」(フジテレビ系)を断念してまで見たファンはガッカリ感が強い。
・たまたま同日放送された「ガリレオ」(フジテレビ系)は総集編ではなく完全新作で、比較すると「ROOKIES」の手抜き感が目立つ。
・結局、10月8日に発売される「ROOKIES 裏BOX」(7枚組DVD-BOX)の宣伝でしかない。

「ROOKIES」は最終回で19.5%を記録するなど、熱い男たちの、熱すぎるぶつかり合いが視聴者の心を掴み、ファンを獲得してきたが、連続ドラマ版の放送が不定期だったり、スペシャル版の内容が希薄だったりと、作品の本質とは関係のない部分で批判を浴びてしまうのは「残念」の一語に尽きる。「テレビ離れ」が叫ばれて久しいが、視聴者の気持ちを逆なでするような番組作りを続けていく限り、そうした傾向も仕方ないのかもしれない。

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