「劇団四季」がチケット代の値下げを決定、ほとんどの公演が対象に。

2008/09/30 10:12 Written by モノメトロ編集部

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1953年に創設され、1970年代からはミュージカルに力を注ぐことで、日本におけるミュージカル文化の普及に大きな役割を果たしてきた「劇団四季」。東京・名古屋・京都・大阪・福岡に専用劇場を構え、年間の観客動員数は300万人超、劇団員は1,300人を数えるという日本最大規模の劇団だ。そんな「劇団四季」が創立55周年の節目の年に「気軽に劇場に来て欲しい」との思いから、チケット代の値下げを発表。ほとんどの公演に新料金が適用される。

例えば人気の演目である「ライオンキング」や「キャッツ」のS席(一般)の場合、現行は11,550円だったものが新料金では9,800円に。ほかの席種はA席が9,450円から8,000円、B席が6,300円から6,000円、C席が3,150円から3,000円といった具合だ。値下げ後の新料金や適用時期は演目によって異なる。

また、「ライオンキング」の東京公演には、新たにファミリーゾーンを導入。例えば家族4人がS席でチケットを購入する場合、今までは「S席11,550円×4枚=46,200円」だったものが、新料金では「S席大人 8,800円×2枚+S席子供5,000円×2席=27,600円」となり、18,600円も安くなる。

「劇団四季」は今回の値下げの意図について、多くの企業が商品を値上げして経営安定化を図るなかで「本当にそれで良いのか」と見つめ直した結果、「今こそ企業がさらに努力し、消費者の生活を守るべきではないのか」との結論に達したという。一般に演劇やミュージカルのチケット代は高く、簡単に何度も購入できるような価格ではないが、こんな時代だからこそ値下げをすることで「舞台の感動をお届けしたい」としている。

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