Googleのケータイ向けOS「Android」搭載端末、米国で正式発表。

2008/09/24 10:43 Written by Narinari.com編集部

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世界中のケータイを同じプラットフォーム上で動かすという戦略に則り、昨年11月、Googleが発表した新しいケータイ向けOS「Android」。アップルの「iPhone」にハード/ソフト両面で真っ向から対立するプラットフォームとして各国から熱い視線が注がれているが、その第1弾となる端末「T-Moblie G1」が米国のT-Mobile USAから正式発表された。端末の背面には「with Google」のロゴマークがあしらわれるなど、Googleが前面に押し出された端末だ。

「G1」は台湾のHTC製のスマートフォン。10月22日に米国で発売されるのを皮切りに、11月から英国で、来年第1四半期にはドイツ、オーストリア、チェコ、オランダなどで販売を開始する。価格は179ドル(T-Mobile USAの場合、2年間の通話と通信の契約が必要)。

大きな特徴の一つはGoogleの各サービスへ簡単にアクセスできるアプリケーションがプリセットされていること。Google検索やGoogleストリートビュー、Gmail、Googleカレンダー、Googleトーク、YouTubeといった各種サービスと、パソコンのような手軽さで連携できる。なお、Googleのサービスだけが利用できるわけではなく、メールはIMAPとPOP3対応の外部メール、メッセンジャーはAIM、Yahoo! Messenger、Windows Live Messengerの利用も可能だ。また、今後さまざまなアプリが提供されていく。

通信方式はW-CDMAおよびGSMで、無線LANにも対応。ハード面ではタッチパネル式の液晶やスライド式のQWERTYキーボード、300万画素カメラなどを搭載している。また、端末の発売と同時に、アップルの「iPhone」で提供されているアプリケーションストア「App Store」と同コンセプトの「Android Market」や、600万曲以上の楽曲が購入できるAmazonの音楽配信サービスが「G1」向けに始まる予定だ。

「Android」は日本でもNTTドコモとKDDIが採用する方針を明らかにしている。現時点で「G1」が日本で発売されるとの情報はないものの、日本のケータイの行方を占う意味でも重要な端末だ。第一歩を踏み出す米国でどのような売れ行きを見せるのか、注目しておきたい。

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