5月から7月にかけて放送された月9ドラマ「CHANGE」（フジテレビ系）でも平均22.1％の視聴率を叩きだし、その演技に賛否はあれど、「視聴率が獲れる俳優」で在り続けている木村拓哉。ほぼ1年に1作のペースでドラマに出演しているため、またしばらく俳優業はお休みとなるのが通例だが、今年は12月から韓国で放送されるチェ・ジウ主演ドラマ「スターの恋人」にゲスト出演するのではないかと、今月上旬に韓国紙が報じた。

「スターの恋人」は、チェ・ジウが韓国のトップ女優役を演じ、4人の男性から熱いアプローチを受けるという「スターの恋」を描くストーリー。昨年7月に放送された「エア・シティ」以来、1年7か月ぶりのチェ・ジウ復帰作ということで、韓国では注目されている作品だ。日本での撮影パートも盛り込まれており、電通が出資していることも話題を呼んでいる。

東亜日報などの報道によると、「スターの恋人」には大物の日本人俳優を起用するプランが企画当初からあり、早い段階から木村拓哉の名前が挙がっていたそう。ジャニーズ事務所も「特別出演」という形での出演を前向きに検討していると伝えていた。また、チェ・ジウは2005年に「SMAP×SMAP」（フジテレビ系）へゲスト出演した際に「木村拓哉と将来の共演について約束していた」ことも、この報道の根拠となっていた。

ただ、韓国の映画やドラマに「大物の日本人俳優が出演」という報道は多く見られる割に、実際に出演が決まるケースはそうあるわけではない。今回の木村拓哉に関する報道も、すぐにドラマの関係者によって否定されてしまった。「日本でも撮影」「電通」「日本人俳優」というキーワードから、木村拓哉の名前が出ただけのようだ。

ちなみに木村拓哉は、2004年にはドラマ「ソウルでただ一度」でキム・ハヌルとの共演や、今年5月にはカン・ジェギュ監督のアクション映画（タイトル未定）でチャン・ドンゴンと共演すると報じられているが、いずれもオファーがあったという事実はない。

こうしたいわゆる「飛ばし記事」に木村拓哉の名前がよく挙がるのは、韓国での人気がそれだけ高いことの証明。少しデータは古いが、2005年にマクロミルが行った「韓国における日本人タレント・スポーツ選手の人気調査」では、男性部門の1位に木村拓哉の名前が挙がっていたり（2位北野武／3位松本潤／4位岡田准一／5位仲村トオル）、主演映画「HERO」が韓国で封切られた際には、日本映画としては史上最多スクリーンで公開されたこともその事実を裏付けている。

韓国の木村拓哉に注がれる視線は熱い。現在はまだ韓国ドラマや映画への出演は噂の域を出ていないが、この「熱さ」が続いていけば、いずれ実現する日が来るかもしれない。