初先発勝利の巨人・東野投手に「未成年喫煙」騒動、ファンから罵声。

2008/09/18 23:32 Written by コジマ

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独走していたセ・リーグ首位の阪神を猛追している2位巨人。現在、9月11日の中日戦から今季最多の7連勝中で、ゲーム差は3に詰め寄っている。このチーム7連勝目の立役者となったのが、プロ初先発を初勝利で飾った東野峻投手だ。前日に予定されていた先発がチーム戦略で回避されたうっぷんを晴らすかのように、17日の横浜戦では三振を奪うたびに雄たけびを上げていた。若さあふれる投球は、巨人ファンにも明るい未来を描かせたのではないだろうか。

巨人は9月19日からの阪神との3連戦に向けて主力投手を温存していたが、東野投手の活躍により最高の状態で大一番を迎えられることに。プロ初先発初勝利という東野投手個人の記録はもちろんのこと、チームにとっても価値ある1勝となった。

こうして一夜でファンの注目を浴びることになった東野投手だが、この試合の1週間前に「未成年喫煙」騒動があったという。同投手は、2004年オフに鉾田一高(茨城県)からドラフト7巡目で巨人に入団。プロ4年目の22歳で、もちろん未成年ではない。しかし、入団して2年間は1軍での出場がなく、プロ初登板した昨季も1試合(打者4人)のみ。さらに外見が若いことから、ファンに高卒ルーキーと勘違いされていたようだ。

東京スポーツによると、9月5日のヤクルト戦終了後、東野投手は帰宅するために乗った同僚の車の中でたばこを一服。しかし、それを巨人ファンが見咎め、「お前未成年だぞ! プカプカ吸ってんじゃねぇ!」「他人の車に乗せてもらっといて態度デカいぞ、何様なんだ!」(同紙より)との罵声を浴びせられ、ちょっとした騒ぎになったという。

東野投手はこのとき、なぜ騒いでいるのか気づかなかったが、のちに原因を伝え聞いてかなりのショックを受けた模様。高卒ルーキーと勘違いされ、ファンから罵声を受けたことに納得できない様子だった。

この騒動が原動力になったのかは定かでないが、「名前を覚えてもらうには活躍するしかない」(同紙より)と宣言したとおり、今回の初先発初勝利によって知名度はかなり上昇した。もう、高卒ルーキーと勘違いする巨人ファンはいないだろう。

とはいえ、未来を嘱望される若手投手が喫煙していることについて原辰徳監督は歓迎していないらしく、先発ローテーション入りの第一条件として禁煙することを挙げている。スポーツ選手にしては愛煙家が多いことが指摘されている球界だが、巨人の現先発投手陣は喫煙者ゼロなのだとか。原監督の言葉を受けて、東野投手も禁煙を誓っている。

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