ドラマ「魔王」最終回の続きはDVDで、TBSの手法に視聴者から反発も。

2008/09/14 11:34 Written by Narinari.com編集部

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嵐の大野智と生田斗真が主演したTBS系ドラマ「魔王」が、9月12日に最終回を迎えた。視聴率的には平均11%前後と苦戦を強いられたものの、定評ある韓国ドラマを下敷きにしているだけに見応えのある展開で、毎週の放送を楽しみにしていたファンも少なくない。そんな「魔王」の最終回、最後の最後に用意された結末が視聴者の間で物議を醸している。

ネタバレになるので詳しい内容には触れないが、穏やかに終わりを迎えようとしたラスト約20秒がかなり意味深な描写で、視聴者に「いったいどういうことなのか」という疑問を抱かせる内容で終わってしまった。ただ、余韻や謎を残してドラマが終わること自体は珍しいものではなく、結末を視聴者の判断に委ねる形は従来のドラマにも見られた手法。それ自体は責められることではない。

ところが「魔王」の場合、ラストの映像とともに流れたDVD-BOX発売告知のテロップに「“悲しき復讐劇”再び…特典映像も満載」「貴方は、衝撃の真実を目撃する!!」とあり、これが一部視聴者には「DVD-BOXを買わないとラストが分からない」という印象を与えてしまった。「魔王」の公式サイトにあるDVD-BOXの告知にも「最終回のラスト、しおりが見た衝撃の真実は何なのか!?」「『魔王DVD-BOX』内の特典映像で明らかになります!お楽しみにッ!!」と、最終回の続きがDVD-BOXに収録されていると煽っている。

レンタルして見れば良いのでは、との意見もあるが、レンタル版のDVDには特典映像が収録されていない場合が多く、過去のTBSドラマの例からすると、DVD-BOXにのみ収録されてる可能性が高い(だからこそ「特典」なのだが)。そのため、Q&Aサイトや掲示板サイトでは「ラストの意味を知りたいけれど、そのために23,940円は高い」「このやり方はあざとい」「DVD-BOXを買うお金がない自分は冷めた」と反発の声が上がっているようだ。

全11話で描くには話数が足りない(韓国ドラマ版は全20話)、DVD-BOXの販売数を伸ばしたいというTBSの事情も理解できる範囲だろう。でも熱心に最後まで見ていた視聴者にとっては、なんともスッキリしない結末になってしまった。

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