30歳男が12歳と偽り学校に入学、メークで教員らをごまかす。

2008/09/12 21:06 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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昨年1月、アリゾナ州のとある学校で、ケイシー・ロードリックという12歳の少年が転校してきました。そして、日本の中学1年生にあたる、7年生のクラスで勉強することになったのです。

しかしこの少年、なにかその容姿に奇妙な感じが。よく見ると、顔にはヒゲを剃ったあとがあるし、それを隠すかのように、ファンデーションを厚塗りしているのです。成長が早ければ、12歳でもヒゲが生えてくる可能性があるんでしょうが……。

しかしながら、なにかが腑に落ちない学校関係者。彼の身元を調べることにしたのです。するとなんと、彼はケイシーという名前などではなく、本名はニール・ロードリックということが判明。さらに12歳と偽っていた彼の年齢は、本当は30歳だということが判ったのです。

ニール容疑者は性犯罪の前科があり、今回もわいせつ目的で学校に侵入していた模様。さらに地元警察の調べでは、彼が「ケイシー」として学校に入学したのはこれが初めてではなく、既にいくつかの学校に潜り込んでいたとか。その中の1校では、女の子のお尻を触る騒ぎを起こしたそうです。それでも、これ以上の被害者は出なかったのは不幸中の幸いといえましょう。

しかし、一体どうやったら年齢をここまでごまかせるんですか……?

さて、アメリカでは性犯罪者に対する処罰が厳しくて、たとえば刑期を終えて出所したあとも、「ミーガン法」(または「メーガン法」と発音することもアリ)という法律の取り決めで、氏名と現住所の登録が義務付けられ(しかもその情報は、地元警察によって一般市民にも公開される)、学校などの子供たちが集まる場所には、一定の距離以上で近づけないようになっています。

そして上記の決まりを破ったり、性犯罪を繰り返した場合、これまたとんでもなく厳しい処罰が待っています。もちろん懲役も物凄く長くなるのです。ロードリックも、裁判の結果によっては70年間の刑務所暮らしをすることになりました。

なにか起きる前に見破ることができ、とりあえず一安心です。

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