58億円で購入した部屋は「屋根裏部屋のよう」、オーナーが返金要求。

2008/09/10 14:41 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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高い買い物をする際には、綿密なリサーチをお忘れなく。

マイホームを買うときには、立地条件をはじめいろいろなことを調べて検討を重ねるもの。そうしたリサーチを怠ると、もし買ってから「失敗した」と気が付いても返品できず、一生後悔するハメになるかもしれません。

さて、ニューヨークはマンハッタン。セントラル・パークと5番街に面した場所に建っているのは、名門ホテルの「プラザホテル」です。1985年、先進5か国の代表が集まって行われたドル安対策のための歴史的な会議にて「プラザ合意」が行われた場所としても有名な「プラザホテル」。数年前から休業状態になっていましたが、今年からまた営業を再開しています。それと同時に、敷地内の多くをコンドミニアムとして改築し、ホテル部分はかなり削減された形となりました。

このコンドミニアムなんですが、やはり物凄いお値段なのだそう。中でも最上階の「ペントハウス」は、58億円もの値が付き、その値段は富豪を象徴する数字と言えましょう。

ところが「ペントハウス」を購入したという人物が、このたび、買ってみたはいいが、実物があまりにもお粗末であり、まるで

「屋根裏部屋にいるみたい」

と、クレームをつけているというのです。ホテル側や開発会社、そして不動産仲介業者などを相手取り、預託金の返金と損害賠償を求めて提訴しました。

この資産家はホテル側がプロモーション用に作成したというビデオのみを観て購入を決定したそうで、実際に「ペントハウス」に足を運んだのは購入契約を交わした後になってから。天井は低く、窓の景色はほかの建物に邪魔をされ、さらに下水パイプがうるさい音を立てて、あまりにも「高級」とは言い難い、と怒り心頭です。

米国では返金を求めるクレームは日常茶飯事。だけど金額が金額なだけに、提訴された側もすんなり受け入れるとは思えません。果たして、この裁判の行方はいかに。

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