「星野監督続投」でWBC出場辞退が噂される選手たち、イチローも?

2008/09/04 16:23 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


北京五輪での惨敗を受け、9月1日のプロ野球実行委員会で議題に上った日本代表監督の人事問題。来年3月に開催される第2回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への監督就任を内々に打診されていると本人も明かしていた星野監督について、出席者の一部から疑問の声が挙がるなど、方向性がまとまらないまま加藤良三コミッショナー預かりという形で閉会してしまった。「星野監督続投」反対の急先鋒は中日の西川順之助社長で、「前年度の日本シリーズ優勝監督」といった明確な選考基準を設けることを提案。これにソフトバンクやヤクルトも同調する構えだと伝えられている。

ただ、現実的には来年3月まで時間的な余裕がないこと、「長嶋・王」に続くカリスマ性のある監督が少ないこと、誰もが納得できる王監督は健康上の不安を理由に辞退を申し入れていることなどから、例えファンから猛反発を受けるとしても、結局「時間切れ」で星野監督が続投する形に収まると見る向きも強い。

しかしながら、「星野監督続投」に反発しているのはファンや球界関係者、プロ野球評論家たちだけではなく、実際に日本代表として戦う選手の間でも異を唱える人は少なくないという。

例えばマリナーズのイチロー外野手。現在発売中の「AERA」には、イチロー選手が「『星野(仙一)さんが監督なら来春のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)には出たくない』と知人に漏らした」という話が掲載されている。時を同じくして、「週刊文春」でも五輪担当記者の話として「ある代表選手曰く、イチローは星野さんのことが苦手で『あの人が監督なら、今度のWBCには出たくない。やっぱり王さんが…』と漏らしていたというのです。どうも、すぐ激高したり、暑苦しかったりする人柄にアレルギーがあるようですね」と、同じような話が出てきた。

もし「日本人で最も優れた野手」であるイチロー選手が監督人事を理由に出場辞退……ということになれば、ほかの選手への影響も必至。イチロー選手に心酔しているヤクルトの青木宣親外野手、ソフトバンクの川崎宗則内野手、そしてメジャーの日本人選手もイチロー選手に追随する可能性は否定できない。

ほかにも、北京五輪での起用法を巡り首脳陣と対立したと言われる日本ハムのダルビッシュ有投手や、後に「信頼されていない」とこぼしたという阪神の藤川球児投手、首脳陣の起用法に悩み、一度は「五輪では得るものがなかった」とまで発言したソフトバンクの和田毅投手なども、「星野監督続投」の場合には何らかのアクションを起こす可能性がある。

問題山積の「星野監督続投」案。早ければ9月中にも決断を下すと見られる加藤コミッショナーは、どのような答えを用意しているのだろうか。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.