反町ジャパン痛恨の黒星スタート、米メディアの反応は薄め。

2008/08/07 23:06 Written by コジマ

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8月8日の開会式に先駆け、男女サッカーの1次リーグがスタートした。6日に初戦を戦った女子日本代表は、国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで格下のニュージーランドを相手に敗戦寸前の引き分けに終わった。G組残りの2チームは、ランキングが上の米国とノルウェー。1位の米国が5位のノルウェーに2-0で敗れたが、決勝トーナメント進出が厳しくなったことは否めない。

こうした中で、反町康治監督率いる男子日本代表が7日、1次リーグ初戦で米国と対戦した。反町ジャパンの所属するB組はオランダ、ナイジェリアと強豪ぞろいのため、初戦は絶対落とせないといわれていた。しかし、日本は試合を支配しながらもゴールを奪えず、後半2分に米国のMFスチュアート・ホールデン選手に先制を許してしまう。反町監督はMF李忠成選手、FW豊田陽平選手らを次々に投入したが、結局0-1で敗戦。勝ち点なしの痛いスタートとなってしまった。

日本の各メディアは次々にこの敗戦を報じ、ネットでも大きな話題となっている。また、米代表のピーター・ノワク監督の「いい試合をして、この結果は誇らしい。五輪のような大きな大会で、初戦の勝利は何より」「日本のカウンター攻撃は危険だったが、守備の裏のスペースをとられないように修正できた」(日刊スポーツより)などのコメントも紹介されている。しかし、勝利した米国側のメディアの反応は薄いようだ。

米国唯一の全国紙USAトゥデイは電子版のトップ画面にこのニュースを掲載しているものの、AP通信の配信記事のみ。また、有力紙ニューヨーク・タイムズではトップ画面にも挙げていない状態だ。さらに、スポーツ専門であるESPNとスポーツ・イラストレーテッドの電子版ですらもAP通信の配信記事だけで、ESPNのサッカー専門ページでも欧州リーグの移籍の話題が中心となっている。

このAP通信の配信記事は試合の流れを記し、日本がオーバーエイジ枠を使っていない3カ国のうちの1つであることなどを紹介しているが、その勝利を喜ぶものではない。また、MF谷口博之選手のことを「Hirouyuki Tanaguchi」と表記しており、これが全メディアに掲載されている。

欧州サッカー界のスターであるイングランド代表MFデイビット・ベッカム選手(ロサンゼルス・ギャラクシー)の移籍効果により、米国でもサッカー人気が高まっているものの、現段階では「米4大スポーツ」ほど注目度は高くないようだ。ただし、オランダやナイジェリアに勝利して決勝トーナメント進出となれば、大きく報じる可能性は高いだろう。

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