ロイヤルズの薮田安彦投手が事実上の戦力外、40人枠から外れる。

2008/08/03 09:45 Written by Narinari.com編集部

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昨年オフにFA権を行使、2年総額で600万ドル(約6億6000万円)、3年目は球団が契約更新の選択権を持つという好条件でロイヤルズに入団した薮田安彦投手。ロイヤルズは昨季までア・リーグ中地区で4年連続の最下位と低迷しており、薮田投手は投手陣立て直しのキーマンとして、球団、ファン、そして新監督に就任した元日本ハムのトレイ・ヒルマン監督からも大きな期待が寄せられていたのだが、8月2日、メジャー出場の前提となる40人枠から外され、事実上の戦力外通告を受けてしまった。

1年目のシーズンとなる今季、薮田投手はメジャーで26試合に登板している。ただ、当初はヒルマン監督の構想通りに中継ぎで起用されていたものの、成績が一向に上がらず、現在まで31回1/3を投げ、1勝3敗0セーブ、防御率5.46と大きく期待を裏切っている状態だ。6月25日にはマイナー降格が通知され、これまで12試合に登板しているが、3Aでも23回1/3を投げ、2勝3敗1セーブ、防御率5.40と状態は上がって来なかった。

薮田投手は2005年に先発投手から中継ぎ投手に転向したのをきっかけに、ロッテの「勝利の方程式」の一角として大ブレイク。2005年にはオールスターファン投票の中継ぎ投手部門で1位に、2006年はワールド・ベースボール・クラシックの日本代表として優勝に貢献、2007年はセットアッパー最高の栄誉である「最優秀中継ぎ投手賞」を獲得している。それだけに、メジャー1年目の途中での戦力外に失望するファンは少なくない。

なお、5月にレンジャーズの福盛和男投手、7月にヤンキースの井川慶投手が40人枠から外され、事実上の戦力外とされてしまった。日本人投手の苦難が続いている。

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