「天才バカボン」や「おそ松くん」の作者・赤塚不二夫さんが死去。

2008/08/02 21:53 Written by Narinari.com編集部

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「天才バカボン」や「おそ松くん」など、多数のギャグマンガを世に送り出したマンガ家の赤塚不二夫さんが、8月2日に肺炎のため息を引き取った。72歳。

赤塚不二夫さんは、1956年に「嵐をこえて」でデビューを果たし、1962年に「おそ松くん」、1967年に「天才バカボン」を発表。いずれも天性のセンスから繰り出される数々のギャグが列島を席巻する大ヒットとなり、両作品からは「シェーッ」や「これでいいのだ」「賛成の反対なのだ」などの流行語が生まれている。また、代表作の主要キャラクターのみならず、レレレのおじさん、本官さん、ウナギイヌ、チビ太、イヤミ、ハタ坊、ニャロメ、ケムンパスなど、強烈なインパクトを放つ脇役のキャラクターも枚挙にいとまがない。

ちなみに1961年までは、手塚治虫や石森章太郎(石ノ森章太郎)、藤子不二雄など、昭和を代表する巨匠たちが集った「トキワ荘」の住人だった。

余談だが、大分県でボウリング場の支配人をしていたタモリの才能を見抜き、自宅に居候をさせて芸能界デビューへの道筋を作るなど、現在のタモリの成功は赤塚不二夫なくしては語ることができない。タモリにとっての「恩人」にあたる人物としても知られている。

晩年は闘病に次ぐ闘病。1980年代後半頃からはアルコール依存症に悩まされるようになり、1998年には食道がん、2000年には硬膜下血腫、2002年には脳内出血と大きな病気に見舞われ、入院生活が続いていた。

代表作はほかに「ひみつのアッコちゃん」「もーれつア太郎」など。アニメ化された作品は再放送、もしくは幾度かのリメイクが行われており、世代を超えて愛されている。

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