バイエルンがJ1大分の19歳MF金崎選手に注目、犬飼会長が明かす。

2008/08/02 14:32 Written by コジマ

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7月31日に海外の強豪チームを招いたサッカーの国際親善試合が各地で行われたが、その中でJ1浦和と対戦したのがドイツ1部のバイエルン。イタリア代表FWルカ・トニ選手やフランス代表MFフランク・リベリー選手をケガで欠いたものの、先日開催された欧州選手権(ユーロ2008)準優勝のドイツ代表FWミロスラフ・クローゼ選手、MFバスティアン・シュバインシュタイガー選手らが集結した。中でも、欧州選手権で評価を高めたFWルーカス・ポドルスキ選手はハットトリックの大活躍で、開幕先発へ向けて猛アピール。新任のユルゲン・クリスマン監督も満足したようだ。

一方、浦和はMF梅崎司選手やFW原口元気選手、MF高橋峻希選手ら若手を投入した後半に盛り返し、MF阿部勇樹選手のオーバーヘッド弾などで2点を返した。敗れはしたものの、試合を中継していたドイツの解説者は後半の戦いぶりを絶賛。母国王者相手の善戦に、ゲルト・エンゲルス監督も今後の若手起用を明言している。

こうした中で、バイエルン関係者がJリーグの10代選手に注目していたことが、日本サッカー協会の犬飼基昭会長によって明かされた。ドイツ王者の目を奪ったのは、今年2月にバイエルンが長期留学オファーを出した原口選手でも試合で活躍した高橋選手でもなく、大分の19歳MF金崎夢生選手のプレーだった。なぜ浦和でなく対戦していない大分の選手なのかは分からないが、180センチの長身ながら絶妙なボールコントロール力を持つ金崎選手は、大分サポーターからも「海外向き」と絶賛されている。

昨年に滝川二高から大分へ入団した金崎選手、ルーキーイヤーこそ控え選手だったものの、今季はMF家長昭博選手の負傷によりトップ下のレギュラーを奪取し、現在まで19試合に出場して4得点をマーク。この活躍から、ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の代表候補にも選出されているほどだ。

原口選手のときのような具体案が示されたわけではないが、バイエルン関係者は犬飼会長に直接「いい選手」と語ったとのこと。バイエルンのセンターハーフはマルク・ファン・ボメル選手の衰えが著しく、ゼ・ロベルト選手も来年に退団する可能性が濃厚。そのためイタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシ選手(ローマ)やセルビア代表MFデヤン・スタンコビッチ選手(インテル)らをリストアップしているようだが、獲得は難しいと見られている。こうした中盤を補強すべく、トップ下から両サイド、ボランチまでをこなす万能型MFの金崎選手に近い将来、移籍のオファーが舞い込んでくるかもしれない。

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