Rソックスのラミレスなどメジャーで大型トレード続々、得した球団は?

2008/08/01 23:12 Written by コジマ

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米大リーグのワールドシリーズ連覇を目指すボストン・レッドソックスの主砲マニー・ラミレス外野手と、1999年に父がおもに活躍したシンシナティ・レッズへ移籍したケン・グリフィー・ジュニア外野手。それぞれ今季、通算500本塁打(大リーグ史上24人目)、通算600本塁打(同6人目)を達成している。

そんなメジャー屈指の強打者2人が他球団へ移籍するという、大型トレードが相次いで成立した。ラミレス選手は三角トレードの形でナ・リーグ中地区2位(8月1日現在)のロサンゼル・ドジャース、グリフィー選手はア・リーグ中地区首位(同)のシカゴ・ホワイトソックスと、ともにリーグの違う球団が新たな活躍の場となっている。

1991年のドラフトでクリーブランド・インディアンスに1位(全米13位)指名を受けてプロ入りしたラミレス選手は、93年にメジャーデビュー。以来、メジャーが誇る強打者として数々のタイトルを手にしている。01年に史上2番目の大型契約となる8年総額1億6000万ドル(約172億2500万円)でレッドソックスへ移籍後も活躍を続けていたが、毎年恒例となっていたのがトレード騒動だ。契約最終年の今年もつい先日に移籍を示唆する発言をしていたものの、ラミレス選手の気まぐれと受け取る向きが強かった。

ところが今季トレード期限の7月30日に、ドジャースへの移籍が決定。ラミレス選手はドジャースが残り2年のチームオプションを行使しないことを条件にトレード拒否条項の破棄に合意した。インディアンスから移籍する際には将来的に指名打者になる考えを明かしていたが、指名打者制のないナ・リーグへ移籍したことで課題の守備が注目される。

このトレードで、レッドソックスはピッツバーグ・パイレーツの主砲ジェイソン・ベイ外野手を獲得し、パイレーツはレッドソックスからブランドン・モス外野手とクレイグ・ハンセン投手、ドジャースからアンディ・ラローシュ内野手とブライアン・モリス投手を獲得した。またレッドソックスは、ラミレス選手の今季残り年俸700万ドル(約7億5400万円)をドジャースに支払う。

一方、87年にドラフト全米1位でプロ入りしたグリフィー選手は、シアトル・マリナーズでチームの看板選手として10年間にわたって活躍したものの、ファンから脅迫状が届くなどの事件があって、00年に9年総額1億1650万ドル(約125億3800万円)でレッズへ移籍。ケガの影響でレッズでは全盛期に程遠い成績しか残せなかったものの、05年にナ・リーグカムバック賞を受賞し、昨季は7年ぶりに140試合以上出場を果たした。

グリフィー選手もラミレス選手と同様、今季が契約の最終年だったが、優勝が狙えるホワイトソックスへ移籍したことにより、自身初のワールドシリーズ制覇を経験できるかもしれない。ちなみに、マリナーズ時代にチームメイトでもあった父の所属球団以外でプレーするのは初のことだ。レッズはグリフィー選手の代わりに、ホワイトソックスからニック・マセット投手とダニー・リチャー内野手を獲得した。

このほか、ホルヘ・ポサダ捕手をケガで欠くニューヨーク・ヤンキースが「メジャー最高」の呼び名も高いデトロイト・タイガースのイバン・ロドリゲス捕手を獲得したが、米放送局ESPNの上級論説委員ジェイソン・スターク氏は、今回のトレードの「勝者」としてヤンキースとドジャース、「敗者」としてレッドソックスとパイレーツなどを挙げている。

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