auの「じぶん銀行」勧誘電話、ユーザーから「うざい」の声が続々。

2008/08/20 19:22 Written by Narinari.com編集部

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KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同で設立し、7月17日に開業したネット専業銀行の「じぶん銀行」。ケータイの電話番号のやり取りだけでお金を振り込める「ケータイ番号振込」(※auユーザー間のみ)など、ケータイに特化した、ケータイならではのサービスを特徴とする新しいタイプの銀行だ。開業後3年以内に240万口座、預金残高1兆円という目標を掲げ、テレビCMや雑誌広告など、現在、大々的なプロモーションを敢行している。

この「じぶん銀行」の開業にあわせて、KDDIは通信事業者としては初めて銀行代理業の許可を取得。これにより、auユーザーなどにダイレクトメールを送付したり、コールセンターによる電話案内など、「じぶん銀行」の勧誘や取り次ぎが認められるようになったのだが、その手法をめぐり、早くもユーザーから不満が出始めた。

物議を醸しているのは、auユーザーのケータイに直接電話する形で行っている「じぶん銀行」の勧誘。突然、見ず知らずの「0120」で始まる番号からかかってくるこの電話には、「ワン切り業者かと思った」「仕事中に鬱陶しい」「何回もかけてきてうざい」と、ユーザーの反応は一様に悪い。「じぶん銀行」が掲げている「勧誘方針」には「お客さまにご迷惑となるような時間帯、場所および方法での勧誘は行いません」と明記されているが、すでに迷惑だと感じているユーザーが続出しているようだ。

銀行がこうした勧誘の電話をかけるのは珍しいことではなく、法的にも問題のない行為だが、固定電話に比べるとケータイはよりパーソナルスペースとの意識を持つユーザーが多いため、「なんでこの電話番号にかかってくるの?」とネガティブな反応を示しても不思議ではない。また、常に持ち歩いている分、固定電話よりもケータイのほうが勧誘電話に遭遇しやすいところも、ユーザーの反発に繋がっていると見られる。

8月18日には「じぶん通帳(アプリ)」の振込みメニューに不具合が生じ、他行あて振込みの取り扱いが中止となるなど、「じぶん銀行」はシステム面でも出足からつまずいてしまった。信用できない銀行に自分の大切なお金を預けるユーザーは皆無。勧誘方法やシステム面でのイメージダウンはまだ小さな傷だが、今後の対応次第では大きな傷に広がっていくかもしれない。

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