性犯罪から交通違反まで、米国で始まったネットの「犯罪者検索」。

2008/08/20 15:36 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


犯罪者の情報を誰でもネットで検索できる、「Criminal Search」なるサービスが米国で始まった。名前から犯罪歴を検索したり、住所から近隣の犯罪者を調べられるという、日本では考えられないようなこのサービス。米国でも当然議論はあるようだが、犯罪者の更生よりも、再犯防止、および一般市民の生活を守るという点に重点が置かれたサービスとなっている。

いったい「Criminal Search」では、どのような情報が得られるのだろうか。例えば、近隣の犯罪者を調べられる「Neighborhood Watch」では、住所を入力するとGoogleマップの画面が現れ、そこに犯罪歴のある人物の住む場所がアイコンで表示される。犯罪の種類は性犯罪や暴力事件、窃盗、強盗から交通違反まで、かなり広範囲だ。

試しに人口密度の高いニューヨークのSOHO地区を見てみよう。すると各ストリートに1人……どころか、かなりの密度で犯罪者が表示されてしまった。「シートベルトを着用していなかった」といったレベルの、比較的軽微な交通違反者まで表示されるため、全体的にはやはり交通違反者が多いようだが、性犯罪者や窃盗犯も少なくない。まさに「隣に犯罪者がいる」ことが一目で分かってしまうサービスだ。

犯罪者の居住地を示すアイコンをクリックすると、さらに詳細な情報が調べられるようになっており、名前、生年月日、身長、体重、髪の色、目の色、肌の色、性別、そしてどのような罪を犯したのかとの詳細も。個人情報保護という視点は、犯罪者には適用されないようだ。

また、性犯罪者に絞って検索ができる「Sex Offender Finder」では、個人情報やGoogleマップ上への表示のほかに、顔写真も公開されている。犯罪の詳細を見てみると、レイプや未成年者との性交、性的虐待などが多い。

これらの情報は民間企業が収集・公開しているものではなく、警察が公開しているもの。そこまでしなければならないほど、米国が抱える治安問題は深刻な状況というわけだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.