アストロズ・松井稼選手の故障に指揮官が猛省「自分を蹴りたい」。

2008/08/17 18:33 Written by コジマ

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昨オフに米大リーグ、ヒューストン・アストロズと3年1650万ドル(約18億2300万円)で契約し、コロラド・ロッキーズから移籍した松井稼頭央内野手。3年ぶりに100試合以上出場した昨季は、打率.288、4本塁打、37打点、32盗塁と大リーグ移籍後最も好調で、球団史上初のワールドシリーズ進出に貢献した。

今季も8月17日現在で85試合に出場し、打率.285、5本塁打、28打点、19盗塁と活躍し、同8日には日米通算1900安打を本塁打で飾ったが、ここ数年、松井稼選手を悩ませているのが故障の連続だ。今季だけでもでん部痛と右太もも痛で2度も故障者リスト(DL)入りしている。さらに同13日には腰の不調を訴え、3戦連続で欠場。アストロズのセシル・クーパー監督は数日で復帰できる軽症としていたが、同12日、ついに今季3度目のDL入り(15日間)が発表された。

7月23日から10試合連続安打を記録し8月だけで3本塁打を放つなど、新天地でリードオフマンとしての地位を築きつつあった松井稼選手の離脱は、チームにとっても痛いこと。アストロズはナ・リーグ中地区で首位シカゴ・カブスに13ゲーム差をつけられているものの、松井稼選手の離脱前後には8連勝の快進撃で猛追している。

松井稼選手のDL入りを最も悔やんでいるのは、指揮官のクーパー監督だ。同監督は当初「症状がどうであれ、今日はけがする前から休ませる予定だった」(サンケイスポーツより)としていたが、今回のDL入りについて「今季は貴重なことを学んだ。そろそろ松井に休養を取らせなければならないと考えていたが、最近の好調ぶりに目がくらんで切り出せなかった」「われわれにとって彼はイグナイター(自動車のスパークプラグを点火する際に使う装置)のようなもの。こんなことで彼を失うのはつらいことだ。自分を蹴りたい気分だよ」(大リーグ公式サイトより)と猛省した。

同監督は重ねて「(松井稼選手は)現在のチームにとって本当に重要な存在」(同)と絶賛し、そんな松井稼選手の離脱を防げなかったことに「チームにたいへん申し訳ないことをした」(同)と謝罪している。指揮官のこれらのコメントは、松井稼選手がいかに大切に思われているかを物語っているのではないだろうか。

アストロズは3Aラウンドロックで打率.303、17本塁打、55打点と活躍している捕手兼一塁手のJ・R・ハウス選手を昇格させ、松井稼選手の復帰まではマーク・ロレッタ、デービッド・ニューハン両内野手に二塁を守らせるとしている。

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