「夏は海だ！プールだ！」と心では思っていても、水着になって体型が露出するのがイヤで、水辺のレジャーを敬遠する女性は多い。でも、その心理は男性も同じ。上半身裸の海水パンツ姿になると、若い頃の自分からは想像もできなかったような腹回りや、全体的にたるんでいる自分の体を見て、ブルーな気分になる男性も結構いる。特に30代を過ぎた若いお父さん世代あたりからよく見られる傾向だ。

そんな男性諸氏の救世主（？）とも言える水着が、いま売り上げを伸ばしているという。共同通信などによると、デサントと東レが開発し、2006年に市場へ投入した「T-bodt」なる水着の販売が好調で、2007年には前年比1.5倍、さらに今年は前年比1.8倍を目指しているそうだ。

この「T-body」はTシャツ型の水着で、見た目はTシャツのように上半身をすっぽりと包みこんだもの。違うのは素材が水着と同じものという点で、これならば気になる腹回りやたるみを露出することなく、また、Tシャツ禁止のプールなどでも安心して着られる。「T-body」は、それ以外にも「日焼け」や「水から上がったあとの急な冷え」を防止する効果も。まさに一石三鳥、一石四鳥の水着と言える。

また、最近は健康志向の高まりとともにフィットネスジムに通う人も多く、海やプール以外でも「T-body」の活躍の場は増えていきそうだ。「本当は海やプールが好きなのに」「フィットネスジムで泳ぎたいのに」。そんな悩みを解消してくれる「T-body」への潜在的なニーズは高く、いずれ男性のスタンダードな水着になる可能性を秘めているかもしれない。