体操女子中国代表やはり年齢詐称? 米監督「乳歯が抜けていた」。

2008/08/13 23:21 Written by コジマ

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各競技で熱戦が続いている北京五輪。8月13日は柔道女子70キロ級の上野雅恵選手(三井住友海上)が日本に4つめの金メダルをもたらしたほか、フェンシング男子フルーレ個人の太田雄貴選手(京都ク)が銀メダルを獲得している。

同日には体操女子団体総合決勝も行われ、15歳のエース鶴見虹子選手(朝日生命ク)ら日本代表は176.700点で1968年のメキシコ五輪以来となる好成績を収めた。この競技で注目されたのが、開催国である中国の優勝だ。15〜16歳と若い選手で構成された中国は188.900点をたたき出し、昨年の世界選手権を制した米国(2位、186.525点)やシドニー、アテネ両大会覇者のルーマニア(3位、181.525点)を抑え、初の五輪制覇を達成した。

ところがこの体操女子中国代表には、五輪開催前から米メディアに年齢詐称の嫌疑がかけられている。体操女子は体重の軽さなどが要求されるため、より若い選手が有利になるといわれているが、大会が開催される年の年末に16歳にならない選手はシニアの国際大会に出場できない。しかし、米紙ニューヨーク・タイムズが7月、国内大会での公式記録や国内報道での記述から、中国代表2選手の年齢がこの規定に違反するものであるとを報じた。

中国体操協会はパスポートのコピーなどを公開して疑惑を否定したが、パスポート偽造説が飛び出すなど、米メディアは過熱。今回の優勝会見でも、嫌疑をかけられている最年少の何可欣選手に対し「15歳の誕生日に何をプレゼントにもらい、どこでどう祝ったかを教えてください」(サンケイスポーツより)との“尋問”が行われたという。

さらに、8月13日付のニューヨーク・タイムズ紙は、米国が中国に敗れたことを伝えた上で「中国の体操選手のうち少なくとも1人が未成年の可能性がある」とし、米代表のマーサ・カーロイ監督の「1人の選手は歯がなかった」という証言を紹介。「乳歯が抜けて永久歯が生えていない状態であることを示唆した」と記し、中国が政府ぐるみで年齢詐称を行ったと指摘している。

また、米誌スポーツ・イラストレーテッドも中国選手団の身長と体重を紹介し、「6選手のうち5選手は思春期前の子供のように見えた」と伝えた。欧米人の目にはアジア人が幼く映るといわれているが、日本のネットでも「小学生に見える」などの意見が飛び交っているようだ。ちなみに乳歯の生え変わり時期は、一般的に上下前4本が6〜9歳、上下犬歯が9〜12歳とされている。

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