五輪開会式のリハーサル映像流出、韓国テレビ局が放送する「暴挙」。

2008/07/30 22:59 Written by Narinari.com編集部

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五輪は世界中のトップアスリートが集い、真剣勝負を繰り広げる場。もちろんそうした熱戦が五輪の楽しみの中心にあることは間違いないが、もう一つ、各大会ごとに個性のある、派手な演出の開会式を楽しみにしている人は多い。今回の北京五輪では中国が生んだ世界的な映画監督の張芸謀(チャン・イーモウ)監督が総指揮を務め、テーマのひとつに「四川大地震」が組み込まれることが明かされているが、それ以外の情報は極秘扱いとされ、どのような開会式になるのかは「当日のお楽しみ」となっている。

そのため8月8日の開会式に向けて7月10日頃から始まっているリハーサルの内容も極秘中の極秘で、当事者のみがその内容を知ることができるはずなのだが、韓国のSBSテレビが「特ダネ」として数千人が参加しているというマスゲームのリハーサル映像を放送してしまった。なぜ映像が撮影されたのか、どのような経緯で映像が流出したのかは一切不明だが、世界中の人が「当日のお楽しみ」にしていた開会式の一部が分かってしまうリハーサル映像を公共の電波で流したことに対して批判の声が上がっている。

YouTubeには「韓国メディアに盗撮された北京五輪開会式(※原文は中国語)」とのタイトルで映像がアップロードされており、コメント欄には「韓国人は恥知らず」「彼らは本当に盗むの上手い」「このビデオを消してください」「韓国のマスコミに怒りを感じる」「なんで韓国人は待つことができないのか」「韓国人は何年にも渡る中国の努力を台無しにした」など、英語、中国語、日本語、韓国語が入り交じりながら、痛烈な批判が相次いでいる状態だ。

世界中のテレビ局が高額の放映権を買い、開会式の生中継を用意している中で、SBSテレビが事前にその内容をうかがえる映像を無許可で流したことは「暴挙」にほかならず、五輪組織委員会からペナルティが科されることになりそうだ。SBSテレビだけではなく、韓国メディア全般がペナルティの対象になる可能性を指摘する声もある。

仮にテレビ局がこのような映像を入手したとしても、事前に開会式の情報を漏らさないというのは、契約上も、倫理上も守られるべきルール。世界中から非難を浴びているSBSテレビの「暴挙」が、今後どのような波紋を広げていくのか、注目しておきたいところだ。

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