センバツ上位校の敗退相次ぐ、夏の高校野球大会注目校は?

2008/07/28 23:56 Written by コジマ

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7月27日に3地区で決勝が行われ、全出場校が決定した全国高校野球選手権。今回は第90回の記念大会のため埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫の各地区が2分割され史上最多タイの55校が出場、さらに北京五輪の開催期間を考慮して史上最速の8月2日に開幕する。

地方大会でセンバツ上位校が相次いで敗れた中で、昨年の佐賀北(佐賀)に続いて真紅の大優勝旗を手にするのはどの高校なのか、さまざまなメディアが注目校を挙げている。

今年は沖縄尚学(沖縄)、聖望学園(埼玉)、東洋大姫路(兵庫)、平安(京都)、長野日大(長野)とセンバツ上位校が地方大会で姿を消した。また、西武・デーブ大久保打撃コーチの息子、大久保泰成選手率いる東亜学園(西東京)、桑田真澄氏の息子、桑田真樹選手のいる桜美林(同)、「1人KK」こと勧野甲輝選手のPL学園(南大阪)、1年生ながらエースで4番を務める小野田俊介選手の早稲田実(西東京)など、話題の選手が所属する高校も次々と敗退している。

こうした中で注目を浴びているのが、センバツ8強のうち今大会の出場を決めた千葉経大付高(西千葉)と智弁和歌山高(和歌山)。スポーツライターの松倉雄太氏は、スポーツナビのコラムで「千葉経大付高は、センバツで快投を見せたエース・斎藤圭祐が、夏は4番打者も務めるなどチームの大黒柱に成長。センバツ上位校がバタバタと消える中、西千葉大会を勝ち抜いた精神力の強さは、甲子園でも期待できる」と評価。智弁和歌山については、4番打者の坂口真規選手とともに今大会で優勝すれば史上最多勝監督となる高嶋仁監督(現在甲子園53勝)にも熱い視線を送っている。

監督として注目を浴びているのは、5年ぶりに復帰した常総学院(茨城)の木内幸男監督。茨城大会ではかつての巧みな采配が冴え、同校を12度目の甲子園に導いた。1回戦では11点の猛攻で東東京大会決勝を制した関東一(東東京)を対戦するが、木内監督の「負けない采配」が強打の関東一を抑えることができるのかが焦点となりそうだ。

また、前大会上位の広陵(広島)と常葉菊川(静岡)も期待されており、松倉氏は広陵について「林竜希、上本崇司の二遊間を中心に高い総合力で広島大会を連覇。決勝の総合技術戦では、序盤に7点差をつけられながら、すぐに追いついて逆転するなど驚異的な攻撃力を見せた」とし、常葉菊川については「春から大幅に組み替えた打線も機能し、攻撃力に厚みが出た。エースの戸狩聡希も試合ごとに勝負強さを見せた」と大会直前の監督交代も影響なしと見ているようだ。

このほか、注目選手として浦添商(沖縄)の150キロ右腕・伊波翔悟選手、宮崎商(宮崎)の左腕・赤川克紀選手、飯塚(福岡)の辛島航選手、北海(南北海道)の鍵谷陽平選手、菰野(三重)の西雄輝選手ら各校のエースが挙げられている。

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