ヤンキースの井川慶投手が事実上の戦力外に、40人枠から外れる。

2008/07/27 13:54 Written by Narinari.com編集部

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阪神時代に残した通算86勝60敗1セーブ、防御率3.15、1,174奪三振という輝かしい実績を引っさげ、2006年オフにポスティングシステムによるメジャー挑戦を表明した井川慶投手。その結果、ヤンキースが2,600万ドル(約30億円)で入札し、5年総額2,000万ドル(約23億7000万円=当時)の超大型契約を結ぶなど、並々ならぬ期待を背負ってのメジャー挑戦だったが、1年目の2007年は14試合に登板、2勝3敗、防御率6.25、2年目の2008年は2試合に登板、0勝1敗、防御率13.50と完全に期待を裏切る形になってしまっている。

井川投手は5月にヤンキース傘下の3Aスクラントン・ウィルクスバレーに降格後、一度はメジャー再昇格を果たすもすぐに再降格、現在まで3Aでプレーする日々を送ってきたが、26日、ヤンキースはメジャーの試合に出場するために登録される「40人枠」から井川投手を外すと発表。事実上の戦力外通告を受けてしまった。

また、これに伴い、井川投手が付けていた背番号「29」もはく奪。パイレーツから獲得したハビエル・ネイディ外野手が新たに「29」を付けることになった。

まだ解雇ではないため、井川投手は3Aスクラントンに籍を置いて再び「40人枠」を目指すか、他球団への移籍を模索することになるが、前者に関してはかなり厳しい状態。後者に関しても、23日の時点でウェーバーにかけられ、他球団からのオファーを待ったものの、獲得に興味を示した球団はなかったという。

そうなると日本球界への復帰……という話も出てきそうだが、井川投手自身は日本に戻るつもりはなく、このまま米国で調整を続けて移籍先を探す意思が固いようだ。とはいえ、メジャーでの実績が全くないだけに、なかなか次の球団が決まらない可能性が高く、前途は多難と言わざるを得ない。

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