スクール水着廃止など、モンスターペアレント対応者の体験談が話題に。

2008/07/17 23:19 Written by コジマ

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近年、増加傾向にあるモンスターペアレント。学校側に理不尽な要求をする保護者を意味する用語だが、その対応に追われて教師たちは疲弊し、精神を病んでしまう例も少なくない。訴訟費用保険に個人で加入する教職員が激増しており、対応マニュアルの配布や専門家の招致を行っている学校も増えているという。

こうした中で、巨大掲示板「2ちゃんねる」でモンスターペアレントに対応した人物のエピソードが紹介され、ネットで話題となっている。この人物(A氏)はスクールカウンセラーとして雇用されたのちに保護者担当者、そしてスクールソーシャルワーカーを担当。5年ほど勤務したが、「限界だったので」6月に辞職したそうだ。A氏はモンスターペアレントのことを「モンペ」と略している。

エピソードはまず、小学6年生の修学旅行の行き先を変えろとのクレームから紹介。理由は、自分の子供が何度も行っている場所のためで、担任や学年主任、教頭、校長を経てA氏が受け持つことになったため、たらい回しにされたことにも腹を立てていたようだ。A氏は児童による投票で決めたこと、歴史学習のためであることなどを説明したためその「モンペ」は静かになったというが、対応の不備を謝罪した瞬間に怒りが再燃し、3時間も文句を言われ続けたのだとか。

続いては同じく小学校の、水泳の授業に関することで、スクール水着が一部の大人の性欲をかきたてるため、スクール水着を廃止するか水泳の授業をなくせとのクレームが、約20人の保護者からあったという。A氏は保護者たちもスクール水着を着て授業を受けていたことを説明したが、「昔は変態が少なかったから大丈夫だった」と反論されたそうだ。結局、学校側は水着の自由化を選択したため「モンペ」たちも納得したが、最終的に「ロリコン歓喜な」色彩豊かでオシャレな水着を着る子供たちであふれ返ったという。

このほか、「人の真の能力は誰にも評価できないはず」などとして通知表に反対したり、PTA総会で野球部と陸上部の応援生徒の動員をめぐって保護者がつかみ合いのケンカを始めたりなどのエピソードが紹介されており、いずれも驚くばかりの内容だ。「水着忘れた→プール見学→『なぜやらせなかった?』」というクレームもあったのだとか。

A氏はエピソードを紹介するに当たって「思い出すと治ったはずの胃潰瘍が…」としており、かなりつらい経験だった模様。閲覧者からは「子供がかわいそう」という意見が多数寄せられているが、それについて「まさにその通り。『お母さん止めて!』『アンタノタメデショ!』のやり取りのむなしさは異常」と述べている。

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