ある意味とても度胸のある行為だと思います。

テキサス州のウィンズボロという町にお住まいの女性が、先日自分の自宅に不審者が侵入するのを目撃しました。怖くなったこの女性はすぐにご主人に電話。驚いたご主人も、急いで家に駆けつけたのです。もちろんすぐに警察にも通報しました。

そして家に着いた時、彼が見たのは敷地内から出てこようとする不審者。どうやら物品をいくつか盗んで逃げようとしていたようです。しかしこの犯人よく見ると、なんだかひどく酔っ払っている様子。さらに驚いたことにこの男、ご主人の顔見知りじゃないですか。マイケル・ベイカーという、町ではトラブル・メイカーとして有名な男だったのです。

今にでも車で逃走しようとするベイカー。そこでご主人、大胆な行動に出ます。なんと犯人に何事もなかったかのように話しかけて、警察が来るまでの時間稼ぎを始めたのです。どうせ彼は酔っ払っているから、自分が今泥棒をしたことや、ここの家人が誰だったかとか、そういうデティールには気が気が回らないだろうと大きなカマをかけたのですね。

そして思惑通り、犯人は世話話に足を止め、ご主人の時間稼ぎの作戦にはまってしまいます。そして警察の御用となったのですが、果たしてベイカーは警察に捕まった事実を把握していたのかどうか。本当にそれほどまでに酒気を帯びていたそう。

ちなみにベイカー、以前も不法な武器や薬物の所持、そして強盗などで捕まったことのあるトラブル・メイカー。多少は顔見知りだったとはいえ、そんな彼が強盗を働いた直後に、さも何事もなかったかのように振る舞い、逃走を阻止したご主人には拍手喝采です。でも、本当に何事もなくてよかったですねぇ。