登校してきた子供の腕にナチスのシンボル、母親から親権を剥奪。

2008/07/11 20:56 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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西洋人が日本を訪れて、京都なんかの地図をみるとよくギョッとするんだそうです。

「地図にナチスのマークがいっぱいある!?」

いや本当は寺院をあらわす記号の「左卍(まんじ)マーク」なんですが、ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)がシンボルとして採用していたハーケンクロイツと間違えちゃうんですね。

ハーケンクロイツは、昔から西洋で宗教的なシンボルとして使われていた「スヴァスティカ」(いわゆる「右まんじ」)が元になっているそうですが、ナチスが使用したことで、今では不幸な歴史と、人種差別や過激なナショナリズムなど反社会的を象徴するネガティブな存在となってしまいました。

さてこのハーケンクロイツを掲げること自体が、違法だったり不適切とされている西洋ですが、数か月前にカナダのウィニペグにて、7歳の少女がこのマークを腕に描いて学校に登校してきて騒ぎになりました。先生がすぐにそのマークを消して事なきをえたのですが、なんと驚いたことにその後、再びこの少女はハーケンクロイツを体に描いて学校にやってきたのです。しかもこの時は母親がこれを描くのを手伝っていたというから、とんでもない。

なんでもこの少女の両親は、ネオナチのメンバーだということで、子供たちにも人種差別といった思想を教え込んでいたんだと言います。しかしこれを問題視した当局は、この少女と、彼女の弟である2歳の幼児を保護。両親から一時的に親権を剥奪したのです。

母親いわく、今では子供に間違った教育をしたとして反省しているそうですが、さすがに人種差別は……。もうちょっと考えたほうが良かったのでは。

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