6月の携帯電話純増数、auがイー・モバイルにも抜かれ4位に転落。

2008/07/07 17:33 Written by Narinari.com編集部

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毎月、電気通信事業者協会(TCA)から携帯電話・PHSの契約数状況が発表されているが、6月の「純増数」(新規契約者数−解約者数)の数字に大きな変化が現れている。auが5月の2位から4位に転落し、イー・モバイルにも抜かれてしまったのだ。auが純増数で最下位になるのは2003年3月以来、5年3か月ぶり。なお、5月まで13か月連続で純増数トップを走ってきたソフトバンクモバイルは、6月も引き続き好調で1位となり、14か月連続トップに立っている。

各キャリアの純増数は次のとおり。

1位 ソフトバンクモバイル 15万8900件増
2位 NTTドコモ 8万4200件増
3位 イー・モバイル 4万7700件増
4位 KDDI(au) 1万2000件増

auの純増数が急落した理由はプリペイドサービス「ぷりペイド」のキャンペーン終了に伴い解約数が急増したこと、そして「夏モデル」の投入が本格化する直前の端境期だったことなどが考えられるが、それ以外にも単純に「最近のauは魅力がない」ことが要因だと指摘する声も少なくない。

auに対する声で目立つのは「CMの『auの庭』の意味がわからない」「スポーツ携帯、音楽携帯が外している」「2007年秋冬モデルから採用が始まった『KCP+』端末が使いにくい」といったもの。いずれもauの狙いがうまく利用者に届いていないことをうかがわせるもので、抜本的に戦略を見直さない限り、今後も、特に新モデルと新モデルの端境期には6月と同じような結果を招く可能性は十分にある。

一時はメディアに「躍進」「端末がステキ」「純増数トップ」の文字が躍ったauも、最近はなにやら元気がない。NTTドコモが少しずつ勢いを取り戻してきているだけに、auも何らかの対策が求められそうだ。

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