フランス代表ドメネク監督の留任決定、現体制でW杯予選へ。

2008/07/03 23:58 Written by コジマ

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欧州選手権(ユーロ2008)で、1勝もできないままグループリーグで姿を消したフランス。同大会のグループリーグ敗退は16年ぶりのことで、フランス国内だけでなく日本を含む世界から指揮官であるレイモン・ドメネク監督への批判が殺到した。世代交代の失敗や一貫性を欠いた選手起用、若手とベテランの間で起こった不協和音などが指摘されていたが、敗戦後のインタビューを利用して恋人にプロポーズしたことがファンの怒りに油を注いだ。

そのため引責辞任の可能性がさらに高まり、後任として元フランス代表のディディエ・デシャン前ユベントス監督の名前が挙がっていたが、フランスサッカー協会(FFF)は、7月3日にドメネク監督の留任を発表した。現体制のまま2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の予選に臨むことになったのだ。

ドメネク監督は06年のW杯ドイツ大会でフランスを準優勝に導いたものの、同大会では星占いをもとに選手の選出や起用を行っていたこと、個人的な相性からダビド・トレセゲ選手(ユベントス)やジブリル・シセ選手(マルセイユ)、リュドビク・ジュリ選手(ローマ)、フィリップ・メクセス選手(同)ら招集しないことなどに批判が集まっていた。

代表選手の中には主将のパトリック・リベラ選手(インテル)やフランク・リベリー選手(バイエルン)らがドメネク監督を支持していたというが、元代表のジネディーヌ・ジダン氏らは辞任を要求。元代表のクリストファー・デュガリー氏は、仏紙ル・パリジャンに対して「現代表は世界に恥ずかしいイメージを与えている」とコメントしていた。

また、仏紙レキップのアンケートでは52%が「ドメネク監督に反感を抱いている」と回答しており、国民からの支持も得られていない状態だった。この続投がフランスにとって吉と出るか凶と出るか、まずは8月20日に行われるスウェーデンとの親善試合に注目だ。

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