ジュセリーノ氏の予言に中国公的機関が反応「9月に大地震はデマ」。

2008/07/02 22:14 Written by Narinari.com編集部

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米国の9.11テロやスマトラ沖地震など、世界の大事件や大災害を「予言した」とされるブラジルの予知能力者、ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース氏。日本では2006年末に「ビートたけしのTVタックル年末超常現象スペシャル〜緊急検証マル秘ファイル2006」(テレビ朝日系)で取り上げられたのをきっかけ各局が特番を組むようになり、今年も2月に「史上最強の予言者ジュセリーノ 未来を変える5つの警告」(テレビ東京系)が放送されている。また、雑誌や新聞に取り上げられることも多く、「予言」が当たっているかどうかは別にして、メディアが最も関心を寄せている予言者の一人なのは間違いない。

そんなジュセリーノ氏は今後起きるであろう、さまざまな出来事について「予言」をしているが、そのひとつに、「今年9月13日に起きる」という大地震に関する「予言」がある。この「予言」の内容はジュセリーノ氏の公式サイトにも掲載されており、誰でも確認可能だ。

◎ジュセリーノ氏の「9月13日」に関する予言内容
9月13日にマグニチュード9.1の巨大地震が中国を直撃し、百万人に達する死者を出す可能性があります。もし中国で地震が起こらない場合は、日本の名古屋でマグニチュード8.6の東海地震が発生する可能性があり、その場合、600名の死者と3万人の家屋が失われる可能性があります。

地震が起きる場所として挙げているのが中国と日本という大雑把な時点で「予言」と呼べるのかどうかはともかく、この「予言」は中国のネット界隈で話題になっているようで、7月2日付けの中国紙「海南日報」は「海南省地震局は9.13の預言は何の根拠もないとしており、大地震や津波の予兆もない」とした上で、「デマを信じないように」と忠告している。こうした「予言」に対し、公的機関が反応を示すのは日本ではあまりないケースだが、海南省地震局は今年3月にも同様の声明を出しており、デマの打ち消しに躍起だ。

ちなみにジュセリーノ氏が「予言」している、今後の出来事には次のようなものがある。

◎今年下半期以降の「ジュセリーノ氏の予言」例
08年07月 強い台風が日本を襲い、多数の死者を出し、大混乱になります。
08年07月 日本では消費が4.2%上昇し、経済成長が加速します。
08年07月 7月18日にフィリピンでマグニチュード8.1の大地震が起きて数千人が死亡します。
08年08月 東京でマグニチュード6.5の地震が起きます。
08年09月 日本で鳥インフルエンザの被害が拡大し、死者が出ます。
08年09月 ニューヨークのエンパイア・ステートビルでテロ事件が発生します。
08年10月 前年と同規模のマグニチュード6.6の地震が起こり、柏崎刈羽原子力発電所内で放射能汚染が起こる可能性があります。
08年11月 東京から60キロメートルの地域でマグニチュード6.5の地震が発生します。
09年01月 1月25日に大阪と神戸でマグニチュード8.2の巨大地震が発生し、50万人の死傷者が出ます。

的中率90%以上」「驚異の的中率」と煽る日本のメディアもあるが、実際には外れているもののほうが多く、また、「当たった」とされる「予言」も極めて抽象的な表現、もしくは例年起こり得ることを大げさに言っているだけのものも少なくない。そのため、ジュセリーノ氏と、その「予言」を持ち上げるメディアに対しての批判が、ネットを中心に相次いでいる。

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