F1ハミルトンがヨットレースでも衝突、優勝後の失格に「頭にくるよ」。

2008/06/30 21:53 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


F1第7戦カナダグランプリ(GP)でキミ・ライコネン選手(フェラーリ)に衝突し、レースをリタイアしただけでなく次戦フランスGPで10グリット降格の処分を受けたルイス・ハミルトン選手(マクラーレン)。13番手からスタートした決勝ではこれが響き、痛恨のノーポイント(10位)に終わっている。ドライバーズポイントは4位に下がり、1位のフェリペ・マッサ選手(フェラーリ)に10ポイント離されるなどチャンピオン争いからも一歩後退してしまった。

第9戦のイギリスGPでは気を取り直してもらいたいところだが、そんな母国GP開催を控えた6月28日、「アメリカスカップ」発祥の地である英ワイト島で行われたヨットレース「ワイト島レース」に参加したところ、ハミルトン選手はここでも衝突事故を起こしてしまったようだ。

ハミルトン選手は、前日にロンドンのハイドパークで開かれた南アフリカのネルソン・マンデラ前大統領の生誕90年記念コンサートに出席し、その数時間後にレース開催地であるワイト島へ移動。シドニー五輪(00年)やアテネ五輪(04年)のヨット競技金メダリストであるベン・エインズリー選手らとともに、ヒューゴ・ボス号の準備を行っていたところ、ライバル艇であるアトミック号に衝突してしまった。アトミック号はマストが損傷するなど3万ポンド(約630万円)の損害を受け、レースを棄権する羽目となった。

ヒューゴ・ボス号も無傷ではなかったが、そのままレースに出場してワイト島を1周(約88キロ)するこのレースを見事制覇。ハミルトン選手はフィニッシュ後にエインズリー選手らとシャンパンファイトで優勝を祝った。ところが、レース後にアトミック号側が抗議し、ヒューゴ・ボス号は失格となってしまったのだ。

ハミルトン選手によると、アトミック号のほうから近づいてきて、ヒューゴ・ボス号のクルーが警告したにもかかわらず衝突してしまったとし、「ボートのフロント部分を持っていかれた。頭にくるよ」と語っている。今回は大会史上最多の1875艇が出場したため、スタート前は各艇とも良いポジションを狙ってかなり混雑していた模様。エインズリー選手もその状況を説明してアトミック号に責任があることを指摘しており、同乗したアレックス・トムソン選手は「ルイスには本当に同情する。彼は最近トラブルが続いていたから、こんな衝突に巻き込まれたくなかった」と語っている。

ハミルトン選手だけでなく、北京五輪で3度目の金メダルを目指すエインズリー選手にとっても悲しい結果になってしまったが、失格後もお互いをほめ、健闘を称え合ったようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.