ゴキブリの駆除は思ったより簡単? 1回の殺虫剤で3段階の効果発揮。

2008/06/25 23:38 Written by コジマ

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その容姿から、出合った瞬間に強烈なショックを与えるゴキブリ。特に大型で黒光りするクロゴキブリは人々を恐怖に陥らせるが、よく「1匹見つけたら100匹はいる」といわれるように高い繁殖力や強い生命力も脅威となっている。

飲食店などによく発生するチャバネゴキブリは1匹のメスから300匹以上の幼虫が生まれる(その半数がメス)そうで、60日で成虫になることから、駆除しなければ短期間で爆発的に増えることになる。また脳が胸にあるため、頭を切断しても1週間程度は生きているのだとか。

このほか、逃げ足の速さやわずかな隙間にも入り込む(1.5ミリまで可能)ことなどから駆除が難しいと思われているゴキブリだが、米パーデュー大のグジェゴシ・ブチコフスキー准教授(昆虫学)らが、殺虫剤を1回吹き付けることにより、3段階にわたって効果があることを発表した。

ブチコフスキー准教授は、アルゼンチンアリの研究などで知られる人物。今回は米国の一般家庭で最も出現率の高いチャバネゴキブリを対象としている。同准教授らは成虫1匹に殺虫成分「indoxacarb」を噴射して72時間観察したところ、最初の1匹が死んだだけでなく、そのフンを食べた幼虫の平均76%が死に、さらにその幼虫の死骸を食べたオスの成虫も平均81%が死滅したという。つまり、1回の殺虫剤噴射が3世代にわたって効果を発揮することが明らかになったのだ。同准教授は、他の殺虫成分でも同じ効果があるとしている。

4世代目では殺虫成分の効果が確認できなかったようだが、ゴキブリを見つけたらたたくのではなく、殺虫剤を使用したほうが効果的のようだ。ちなみに、ゴキブリにはお尻の部分に風を察知する器官があるため、駆除する際は後ろからではなく前方から迫ると逃げられにくいのだとか。

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