映画「時をかける少女」が今年も地上波に登場、7月19日に放送へ。

2008/06/22 15:09 Written by Narinari.com編集部

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「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」や「M:i:III」、「ゲド戦記」などの大作の公開に沸いた2006年の夏。メディアがこぞってこれらの作品を取り上げる陰で、ひっそりと東京都内のミニシアター「テアトル新宿」での単館上映が始まったアニメ映画があった。「時をかける少女」。筒井康隆の小説として、そして1983年に大林宣彦監督が原田知世を主演に据えて製作した実写映画としても有名な同作の「20年後」を、アニメで描いた「懐かしくも新しい」作品だ。

単館上映ということから考えても、公開当初はそれほどの期待を背負った作品ではなかったが、日を追うごとにネットの口コミで評判が伝わるようになり、「テアトル新宿」では公開から1か月が経過しても連日立ち見が出るほどの盛況ぶり。あまりの人気に配給元の角川ヘラルド映画は上映館の追加を決定、全国のミニシアターを中心に順次拡大上映されていくことになった。

そして2006年末の映画界を彩る賞レースでは日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞をはじめ、各賞を総なめに。報知映画賞特別賞、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、毎日映画コンクールアニメーション映画賞、Invitation AWARDS アニメーション賞など、伝統的な賞から新興の賞まで、各方面から絶賛に次ぐ絶賛を浴び、この頃には「『時をかける少女』はスゴイ」との評判が幅広く知られるようになっていた。公開前の一般認知度からすれば、これほどの高評価は想像もできなかったことだ。

さて、そんな「時をかける少女」が、今年も地上波で放送される(7月19日、フジテレビ系)ことが決定した。「時をかける少女」の地上波放送は昨年7月に続き2回目。この放送決定を伝えている「時をかける少女」の公式ブログでは「今年もやります!、夏の地上波放送!」と題したエントリーで、「毎年、夏に地上波放映するのが定着すると良いよねー」と、「夏といえば『時かけ』」というような恒例化を期待しているようだ。

地上波では2度目となる放送に、ネットでは「普遍的な良さがある」「何度でも見たくなる」「夏の風物詩になって欲しい」と、放送を楽しみにするファンの声が上がっている。

ちなみに、昨年放送時の視聴率は12.2%。作品の高評価ほど視聴率を獲ることはできなかったが、これは裏番組として放送され、23.8%の視聴率を記録した「サッカーアジアカップ2007 日本vs.オーストラリア戦」の影響が大きい。今年はどの程度の視聴率を獲ることができるのかにも注目しておきたいところだ。

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