「ATOK for Windows」を月額300円で利用できる「定額制」提供へ。

2008/06/18 17:52 Written by Narinari.com編集部

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Windowsに標準で搭載されている日本語入力システム「IME」に比べると、圧倒的に変換精度や語彙数、学習能力に長けているため、特に書き物を生業とする人にとっては必須アイテムとも言われるジャストシステムの「ATOK」。その歴史は古く、まだパソコンが黎明期だった1980年代前半からバージョンを積み重ね、新しいバージョンが出るたびにユーザーから「やっぱりATOKは素晴らしい」との評価を得てきた。最近は「Windows Vista」に搭載されている「IME」の精度が悪いとの指摘が相次いでいることも手伝い、書き物をしない一般ユーザーの間でも「ATOK」への関心が高まってきている。

ただ、OSに搭載されている「IME」が無料なのに対し、パッケージで販売されている「ATOK」は有料。例えば今年2月に発売された最新の「ATOK 2008 for Windows 通常版」はパッケージ版が8,400円、ダウンロード版が6,615円と決して安くはなく、「ATOK」に魅力を感じながらも、コスト面を理由に乗り換えを見送っている人も多い。実際に利用してみると、もう決して「IME」には戻れないほどの快適な日本語環境が整うのだが、なかなか導入へのハードルは高いのが実情だ。

でも、そのハードルをグッと低くしてくれるサービスを、ジャストシステムが9月2日から始めることになった。これまでパッケージ、もしくはダウンロードでしか提供されていなかった「ATOK」に、月額300円の低料金で利用できる「ATOK定額制サービス」を導入。1日あたりに換算すると10円/日で、自分のパソコンを「ATOK」環境に移行することができるわけだ。ジャストシステムがソフトウェアの販売に月額の定額制を導入するのは、今回が初めての試みとなる。

機能的には、現在発売中の「ATOK 2008 for Windows」と同等のものを提供するほか、今後提供される最新の「ATOK」や辞書コンテンツなども利用可能。常に最新の「ATOK」を利用できるため、新しいバージョンが出るたびにパッケージを買い換える必要がない。新しいバージョンに追加投資するか悩み、古いバージョンを使い続けているくらいなら、「ATOK定額制サービス」を利用したほうが賢い選択かもしれない。

ちなみに、「ATOK」は使用するユーザーが1人に限定されている場合には、同時に使用しないことを条件に、10台のパソコンまでインストールが認められるという、比較的ゆるめのライセンスになっている。複数台のパソコンを利用しているユーザーにとっては、嬉しいポイントだ。

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