日本水連が独自ランキング発表、1位は北島康介選手のみ。

2008/06/17 23:20 Written by コジマ

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英スピード社製のハイテク水着「レーザー・レーサー」の使用問題にゆれる日本の競泳界。6月6〜8日に東京辰巳国際水泳場で開かれたジャパンオープン2008では、男子200メートル平泳ぎでレーザー・レーサーを着用した北島康介選手(日本コカ・コーラ)が、ブレンダン・ハンセン選手(米国)が持つ世界記録を0秒99も上回る2分7秒51の新記録を樹立したほか、6人が日本新記録を更新した。

このうちレーザー・レーサーを着用していなかったのは、男子50メートル背泳ぎの古賀淳也選手(スウィン埼玉)のみ。しかし、古賀選手の記録も決勝でレーザー・レーサーを着用した宮下純一選手(ホリプロ)に塗り替えられている。

この記録ラッシュを受けて、日本水連はスポンサー契約を結ぶ国内3社(ミズノ、デサント、アシックス)以外の水着の着用も認め、ミズノは個人契約している選手のレーザー・レーサー使用を容認。これを受けて、北島選手やミズノ所属選手である男子200メートルバタフライの松田丈志選手らがレーザー・レーサーの使用を明言したのだ。

こうして北京五輪に向けて万全の態勢となった中で、日本水連が独自に作成した2005年からジャパンオープン2008までの1カ国・地域2人ずつの世界ランキングを発表した。男女各競技の中で、1位になったのは北島選手の男子200メートル平泳ぎのみ。北島選手は100メートル平泳ぎでも男子400メートルメドレーリレーとともに2位にランクされ、3位は男子200メートルバタフライの松田選手、男子200メートル背泳ぎの入江陵介選手(近大)、女子200メートル平泳ぎの種田恵選手(JSS長岡)、女子200メートルバタフライの中西悠子(枚方SS)の4人だった。

国際水泳連盟が発表した05〜07年の世界ランキングでは、男子200メートル平泳ぎの1位はハンセン選手で、北島選手は2位。ハンセン選手をはじめ有力選手がひしめく米国の選考会が6月29日から開催されるため、日本水連のランキングも変動が予想されている。ちなみに、ハンセン選手らが契約を結ぶナイキもレーザー・レーサーの着用を認めたため、米国選考会でも新記録が連発しそうだ。

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