ファミコン時代からヒット作を連発、カプコンが創業25周年迎える。

2008/06/11 23:38 Written by Narinari.com編集部

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まだ家庭用ゲーム機が草創期だった頃からゲーム業界の先頭集団を走り、常に存在感を示してきたカプコン。ゲームを取り巻く環境が移り変わりゆく中で消えていったメーカーは数多いが、カプコンの存在感は薄れることなく、現在もリーディングカンパニーとして世界中の多くのゲームファンに愛されているメーカーだ。そんなカプコンが6月11日に創業25周年を迎え、新聞各紙に全面広告を掲出。公式サイトでは辻本憲三代表取締役会長兼CEOがメッセージを発表している。

全面広告は「大阪から、世界へ。」のコピーとともに、「ストリートファイター」シリーズのリュウを中心に据えたインパクトのあるもの。広告の下部には過去のヒット作のキャラクターがズラリと並び、ほかに「人気シリーズソフト累計販売本数」と「ハリウッド映画化コンテンツ」の一覧などをまとめたものだ。

ちなみに、累計販売本数が最も多いのは「バイオハザード」シリーズの3,450万本(全50作)。以下、「ロックマン」シリーズの2,800万本(全120作)、「ストリートファイターシリーズ」の2,500万本(全59作)、「デビル メイ クライ」シリーズの950万本(全10作)、「鬼武者」シリーズの780万本(全12作)、「モンスターハンターシリーズ」の740万本(全10作)、「魔界村」シリーズの430万本(全15作)、「逆転裁判」シリーズの280万本(全11作)と続く。これ以外にも「機動戦士ガンダムvs.」シリーズ(開発のみ。販売はバンプレスト)、「戦国BASARA」シリーズ、「ロスト プラネット」など、ヒット作は枚挙にいとまがない。

ハリウッド映画化コンテンツは、よく知られている「バイオハザード」シリーズ3作品に加え、1994年12月に公開された「ストリートファイター」、2009年2月に公開予定の新しい「ストリートファイター」、さらに2009年には「クロックタワー」、2011年には「鬼武者」が公開される予定だ。

そして、25周年にあたり、辻本憲三代表取締役会長兼CEOは公式サイトのメッセージで「これほどまでに長い期間、幾多のユーザー世代とハードウェアの移り変わりを経てなお、市場から求められるコンテンツを有していることに感謝したい」と謝辞を述べるとともに、「現在の多様なユーザーの皆様からの期待に応え、最高の満足感を提供できるよう、当社の誇る開発力・営業力を駆使してその責任を遂行する所存です」と、今後に向けた強い決意を滲ませている。

1983年6月11日に大阪府大阪市平野区で産声を上げたカプコンは、1984年5月にアーケード向けのテレビゲーム第1弾「バルガス」を投入したのを皮切りに、「1942」「戦場の狼」「魔界村」と話題作を連発。1985年12月にはファミコンに参入、第1弾タイトルの「1942」は、後に「シューティングゲーム初期の傑作」として語り継がれることになった。そして、カプコンを世界的なメーカーに押し上げたのは「ストリートファイター」。この作品を機に、カプコンはセールス的にも大きい作品を連発するようになり、現在に至っている。

ゲームファンなら知らぬ者はいないというほどのヒット作を多数抱えるカプコン。これからも人気シリーズの継続だけではなく、ゲームファンを唸らせるような新しいゲームに期待したいものだ。

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