J1京都がマスコットの行動で謝罪、相手ファンからは同情の声も。

2008/06/06 23:56 Written by コジマ

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プロスポーツを観戦する際に、ファンの心を和ませてくれるチームマスコット。各球団でさまざまなキャラクターが誕生しているが、中でもプロ野球中日のドアラは昨年、動画投稿サイトを中心に話題となり、全国区の人気者となっている。著書や写真集を発売していずれも大ヒットし、歌手デビューやイメージDVDの発売も控えているほど一大旋風を巻き起こしている。

そんなドアラと親友なのが、サポーターから「師匠」とも呼ばれているJ1名古屋のグランパスくん。「All About」のインタビューでは、ドアラのブレイクについて「ドアラが人気者になって名古屋を盛り上げてくれているのは、僕にとってもすごくうれしいし励みになります」としたものの、「しょ、正直ちょっとクヤしいです‥‥。ドアラの得意技になってる棒立ちは、僕も時々やってるんです。でも、僕の場合普段から動きがハデじゃないので、棒立ちしててもあまり目立たないんです(涙)」「もちろん、僕だって負けてられません! 本だって書きますよ。タイトルは『グランパスくんのひみつ〜ドアラにはまけないよ』で決まりだがね! 楽しみにしとってちょ〜!」とライバル心も燃やしていた。

そのグランパスくんが盛り上げるJ1名古屋が京都と対戦した5月31日のナビスコ杯で、京都のマスコット、パーサくんとコトノちゃんが名古屋サポーターに不快感を与えるパフォーマンスを行ったとして、京都が公式サイトに以下のような謝罪文を掲載した。

「5月31日に行われましたヤマザキナビスコカップ第5節『京都サンガF.C.vs名古屋グランパス』におきまして試合前にサンガマスコット『パーサ・コトノ』が名古屋グランパスサポーターより何かパフォーマンスをと『グランパスくん』を手渡されました。しかしながら、名古屋グランパスサポーターの皆様に不快を与えるような行為となりましたことをここに深くお詫びさせていただきます。今後は、スタジアムが楽しく過ごせる場所として一層の努力を行う所存でございますのでご了承いただきますようお願いいたします。」

公式に謝罪するとはよほどの暴挙に出たことを想像させるが、「YouTube」に投稿されているその模様を収めた動画を見ると、名古屋サポーターから渡された抱き枕「おやすみグランパスくん」を、パーサくんがスタンドに蹴り返そうとするパフォーマンスを行った模様。パーサくんは蹴り返そうとしたが空振って「おやすみグランパスくん」を踏んづけ、最後はバレーボールのサーブでスタンドに打ち返した。

もともとパーサくんは相手サポーターをあおるパフォーマンスが得意なようで、それをコトノちゃんが叱り、最後は頭を下げて退場するというのが定番だそう。今回もスタンドから「えー!」「おい!!」などの声やブーイングが飛んでいたものの、笑い声と拍手に送られて名古屋サポーターのスタンド前を後にしている。

そのため、名古屋サポーターからは「大したことじゃないよね」「むしろ喜んでたよ」など擁護する声が上がっており、京都の律儀さに感心する一方で、「こんなのでクレームをつけていたら面白くなくなる」「謝罪も含めてネタだろ」などの意見が飛び交っている。また、ネットではパーサくんの「中の人」が解雇されたとの噂が出ており、京都に対して「それはさすがにやりすぎだ」とのコメントが多数を占めているようだ。

確かに、相手球団の応援パフォーマンスに割り込むドアラや、ピッチをところ狭しと暴れるJ1トップクラスの人気者パルちゃん(清水)のヤンチャぶりを見る限り、パーサくんとコトノちゃんの行動には問題がないようにも思える。今回のことでマスコット全体のパフォーマンスが萎縮しなければよいが……。

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