生トマトでサルモネラ感染? 米テキサスなど多州で食中毒の報告。

2008/06/04 08:10 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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米国ではサルモネラといえば、まず感染の可能性が高い食品として「卵」を挙げる人が多いようです。この食中毒を恐れている米国人には、卵は必ず火を通して食べるものだという観念が根付いてます。

まあ、日本人のように生で食べるという習慣自体が少ないこともあげられますが(生卵をかけたあったかご飯美味しいのにねぇ……)。それでも正統派の「シーザーサラダ」のレシピには生卵を使うし、なぜか米国人はクッキーの生地(焼く前)を、そのまま食べるのお好き。アイスクリームと同じく、「ヤケ食い」の定番なんだとか。

さて先日、テキサスとニュー・メキシコを含む多州にてサルモネラ食中毒が発生しました。少なくとも上記の2州で40人以上が、嘔吐といった症状をみせ、うち17人が入院してしまったそう……。さらに米国疾病管理予防センター(CDC)によると、カンサスやイリノイ州などの中西部でも30人ほどの患者が報告されました。当然、疑われるのは卵だったわけですが……。

実は今回のサルモネラ食中毒の原因は、卵ではなくトマトだったのです。サラダに入っていた生トマトのサルモネラ菌に、3歳から82歳までの人々が感染してしまったそうで、うーん卵じゃないから油断しちゃいましたか……(汗)。幸い、今回の食中毒は4月から5月にかけて広がり、今は沈静化しているようなので、もう心配はなさそうです。とにかく、これからの暑い季節を直前にして起こった事件。ある意味、これから人々に注意を促す、警告となったのではないでしょうか。

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