ロンドン地下鉄、飲酒禁止導入が酔っ払い多数のお祭り騒ぎに。

2008/06/02 15:46 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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200年以上も前に開設した、英国のロンドン地下鉄。コナン・ドイルの探偵小説シリーズ、「シャーロック・ホームズ」にも登場しているぐらいですから、かなりの歴史を感じさせます。ちなみに同地下鉄の愛称は、「ザ・アンダーグラウンド」または「ザ・チューブ」。

そのロンドン地下鉄が今年から、車両内での「飲酒禁止」という方針を打ち出しました。なんでも以前から酔っ払いが騒いだりするのが問題になっていたそうで、他の乗客に迷惑をかけてはならないと、ロンドン市が対応に出たのです。ところがこの導入が始まった6月1日の直前に、これに反対するロンドン市民が、駅構内などを埋め尽くす事態に発展。最後のチャンスとばかりにお酒をあおって、お祭り騒ぎをしてしまったのです。

これらの人々は、SNSなどで情報交換をして集合したらしく、それこそ参加者は数千人にも膨らみました。そして最初は陽気に「飲酒禁止条例、反対」のデモを繰り広げていたのですが、酒気が回ってくると同時に暴徒化。小競り合いや、広告を引きちぎるなどの公共物の破損を始めて、警察が事態収拾に走るハメになってしまいました。そのほか、泥酔者があちこちに嘔吐するなど、迷惑この上ない騒ぎだった模様です。

結局、騒ぎはリバプールやベイカー・ストリートなどの駅の閉鎖や、路線の運行停止を引き起こし、逮捕者も続出したとか。やれやれ……。

これが「飲酒禁止」が導入される直前の、市民による「最後のバカ騒ぎ」ならまだ良いのですが、今後もこのような反対デモが行われたとしたら……。ロンドン地下鉄の従業員は、今後も頭を痛めることになりそうです。お気の毒に。

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