総務省がパケット通信料高額化に注意喚起、各社の料金目安も公表。

2008/06/02 14:16 Written by Narinari.com編集部

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着うたや動画、フルブラウザ、アプリなど、携帯電話の高機能化によってデータの通信量は増えるばかり。そうしたサービスやコンテンツを気兼ねなく利用できるよう、各キャリアはパケット定額制を提供して加入を呼びかけているが、非加入のユーザーが気付かないうちに高額請求が来るほどのパケット通信をしてしまい、総務省の電気通信消費者相談センターなどに相談してくるケースが依然として後を絶たないという。そのため、総務省は「携帯電話のパケット通信料金の高額利用の防止策」と題するメッセージを発表し、パケット通信料の高額化に注意を呼びかけている。

このメッセージの中では、ユーザーが分かりにくいところである「パケット通信料金が思いがけず高額となる理由」を丁寧に説明。併せて容量が大きなファイルなどの、パケット通信料金の目安例も紹介している。

◎容量が大きなファイルなどのパケット通信料金の目安例
・音楽ファイル
 A社(3MB)5,495.7円
 B社(1.5MB)2,704.8円
 C社(3MB)5,368〜5,369円

・携帯向けアプリ
 A社(1MB)1,843.8円
 C社(1MB)1,605〜1,606円

・Webページ閲覧
 C社(300KB)561〜562円

この目安例は各キャリアが用意しているパケット通信料の概算情報から総務省が抜粋したものだが、料金コースやオプションサービスの組合せ方で必ずしもこの金額になるわけではない。ただ、総じて相当な金額が発生することは分かるだろう。3MBの着うたを数百円で購入したつもりが、パケット通信料は5,000円を超えていた……という悲劇を招かないためにも、こうしたコンテンツを利用する場合にはパケット定額制に加入したほうが無難だ。

さらに詳しく、NTTドコモの場合を見てみると、10MBのiモーションは17,904円、5MBの着うたフルは8,920円、2MBのメール添付ファイルは3,592円(いずれもパケットパックなしの場合)となる。自分がパケット定額制に加入していたとしても、メールの送信相手などが非加入の場合には当然この程度のパケット通信料が発生してしまうので注意が必要だ。

高額なパケット通信料が発生するトラブルは1999年のiモード開始以降、ずっと存在している問題だが、携帯電話のコンテンツがリッチになり、通信速度がアップするに従って請求される金額も増えている。請求書を見てビックリしないためにも、さまざまなコンテンツを利用するならパケット定額制に加入しておきたいところだ。

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